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虚ろなコートの中
月から光が滑り出す
夢から寝床に帰って来ることを許された私の身体
山の山頂に乗っかる月
ビルの先に乗っかる月
トンガリの上に引っかかる月
あしたお月さまがまばたきしている
弱い因果の私は
揺らめきながら泳いでいる
自らの歩みを忘れて
足を浮せ漂えば
未来で瞬く月の光になる
茜さす 帰路の街に 灯がともり
我行く先には 月がさす。
月を写した私の眼に灯がともり
弱い因果が流れ出す
満月を八等分する黒雷が
曼荼羅のように揺れ動くさま
三日月の 弧を滑り行く黒雷も
目を見開けば 快晴の空
午後2時46分、晴天に月は無し
月の美しさは極大単純模型だなぁ。