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ConcrntをActivityPub(Fediverse)目的で使ってみての使用感と感想

この記事は2025/02/11現在の、SNS「Concrnt(コンカレント)」をActivityPubに接続してみての使用感や感想についてまとめたものです。
知識薄め人間の感想になりますのでご了承ください。

プロフィールを使い分けできたり、アカウントごとに投稿を表示させるTLを個別に指定することができるSNS「Concrnt(コンカレント)」。

Concrntを始めたばかりの状態で記事を書いていたけれど、私がConcrntに大きな魅力を感じポイントの1つが「ConcrntがActivityPubに繋がる」ということだった。

ActivityPubに繋がるということは、同じくActivityPubに繋がるMastodonやMisskeyとも相互に繋がることが可能ということ。

すでに、ConcrntからMastodonやMisskeyのアカウントをフォローしてみたりしているので、今回はConcrntから見たFediverseの雰囲気をまとめてみようと思う。

いいこともあれば微妙に思うこともあるけれど、率直に書いておくので、気になる方へ参考になれば幸い。
なお、Fediverseがなんぞやとか、Concrnt・Mastodon・Misskeyの機能的な説明はこの記事では省略するので、ご了承ください。


ConcrntをActivityPubに接続する

ActivityPub用アカウントを作る

ConcrntではActivityPubを作ることでFediverseに接続できるようになるが、あくまでActivityPub接続はオプションのような機能。

ConcrntアカウントをActivityPubに接続する場合、設定メニューにある「ActivityPub」から、設定する必要がある。

ActivityPubの項目を開くと、ActivityPub用のIDを設定する項目が表示される。
文字列は任意のものでOKだが、一度登録すると変更できないので注意。

アカウント引っ越しの際、引っ越し元でActivityPub連携を元に戻すことはできない模様

Fediverseアカウントをフォローする

ActivityPubのIDが設定できたら、ConcrntからFediverseアカウントをフォローすることができるようになる。

ActivityPubの設定メニューにフォローボタンが出ているので、選ぶとFediverseアカウントのIDを入力する画面になる。

「@ユーザーID@サーバーのドメイン」を入力すると、該当アカウントをフォローした状態になる。

画像では自分のMastodonアカウントをフォローした状態にしてみたが、横のアイコンからフォローを外すことができる。
なお、フォローしたアカウントが承認制の場合でも、フォロー許可待ち等の表示がなくフォロー一覧に追加されるので、実際に承認されたかは投稿が流れてこないとわからない。

そしてConcrnt紹介記事にも書いたけれど、BlueskyアカウントをFediverseブリッジ設定したアカウントやFediverseシェア設定済みのThreadsアカウントをフォローすることは出来なかった。

フォロワーは一覧に掲載

Fediverseアカウントから、Concrntアカウントをフォローされると、ActivityPubメニューのフォロワー一覧にアカウントが表示される。

フォローされても、フォロー通知は特になかった。

先程フォローしたMastodonアカウントから、Concrntアカウントをフォローして、フォロワー一覧に表示されたのが上の画像になるが、アカウント下のIDを触ると、元のサーバーのプロフィール画面が表示されるようになっている。

フォロワー一覧のIDをクリックした状態

Concrnt上では、Fediverseアカウントのプロフィールを確認することは出来ないようだ。

ActivityPubに流す投稿(タイムライン)を設定可能 

MastodonやMisskeyの場合、投稿ごとに設定した公開範囲を元に、投稿を見せる範囲を選べるが、Concrntの場合はあらかじめActivityPubに流す投稿の条件を決める形になっている。

デフォルトではホームタイムラインに表示した投稿が流れるので、コミュニティ(あらかじめ設定する必要のあるハッシュタグ的存在)や公開範囲を限定した投稿を除き、ActivityPubに流れる形となる。

もし、ActivityPubに流したい投稿を選びたいのであれば、転送元タイムラインを設定すれば対応可能。

私は、自分だけが投稿可能で、閲覧は誰でも可能になっているコミュニティを作成&転送元に設定しておき、Fediverseアカウントに見せたい投稿だけ、このコミュニティ向けに投稿する形にしている。

コミュニティの公開範囲設定のやり方がわからなくてConcrntの詳しい人に聞いたりしたけど、こんな感じに設定したら大丈夫だった。

サブプロフィールの投稿もFediverseに流せる

Concrntでは、サブプロフィールを作ることができる。

私の場合、ブログ等の更新をひたすら流すプロフィールと、試験運用中だけど競馬のほぼ独り言をつぶやくプロフィールを作っている。

そして、サブプロフィールの投稿も、Fediverseに流すことができる。

転送元TLを設定しておけば、サブプロフィールから投稿する時でも、Fediverseに表示させられる。

あらかじめ設定したコミュニティに投稿すれば、サブプロフィール投稿もFediverseへ流せる

なお、サブプロフィールで投稿しても、Fediverse側では同じConcrntアカウントの投稿として表示されるため、プロフィール使い分け感は伝わらないのでご注意を。

 Fediverse上ではサブプロフィールの投稿か判別できない

Fediverseアカウントの投稿表示場所は一括で選ぶ

Concrntではアカウントごとに投稿を表示させるTLを設定できる。

 一方、フォローしたFediverseアカウントは、アカウントごとではなく、一括して投稿の表示される場所を設定する形になっている。

Fediverseのアカウント毎に表示場所を設定できれば便利だと思うけれど、ConcrntにおけるActivityPub連携はあくまでオプションなので、仕方ないかもしれない。

ConcrntのActivityPub連携について思うこと

自分がFediverseに流したい投稿を細かく決められるのが便利

ConcrntからFediverseに向けて投稿を流してみるようになって、どの投稿をFediverseにも流すのか決められるのがとても便利だと思う。

例えばConcrnt内のコミュニティに向けた投稿をFediverseに流しても、状況が?になってしまうこともあるだろう。

MastodonやMisskeyでも公開範囲を選んで投稿することは出来るけれど、よりきめ細かくFediverseのフォロワーに投稿を見せられるのがConcrntの大きな強みだと思う。

絵文字リアクションが使えるのもいい

あらかじめ絵文字を設定したり、有志の方が公開している「絵文字パック」を設定する必要があるけれど、Concrntでも絵文字リアクション機能が使えるのがいい感じ。

私のフォロー状況によるものかもしれないけど、Fediverse側で見えるリアクションとConcrnt側からFediverse投稿を見たときのリアクションに差があり、Concrnt側だとほぼリアクションが付いていない状態になっているけれど、それはそれで目が疲れなくていいかもしれない。

ミュート・ブロックなどの非表示機能がないので、閲覧用途には限界も

Concrntには、現時点でミュート、ブロック、リポスト非表示などの投稿を非表示にする設定が存在していない。

Concrntのアカウントであれば投稿を閲覧する範囲を個別に指定できるので、ある程度臨機応変に対処できないこともないけれど、Fediverseアカウントの場合は投稿表示が一括設定になるため、フォローしないことが対策となってしまう状態。

さらにブロック機能などの相手から投稿を見えなくする機能もないため、不快な相手からフォローされたとしても現状では割り切るしかない。

試行錯誤しつつ、Fediverseアカウントの1つとして活用したい

とりあえず、ConcrntをActivityPubに繋げた場合の印象について振り返ってみた。

現時点の印象としては、投稿をFediverseに流す用途としてはベストに近い印象がある一方、Fediverseアカウントの投稿を閲覧する場所としては少し厳しいというのが本音。

人がまだ多くはないConcrnt内においては気にならなかったミュート・ブロック的機能の無さが、Fediverse連携前提となるとかなり厳しく感じる。

やはり、Concrntの居心地の良さが、まだ限られた人達によって作られた世界という部分もあるからだろうか。

ただ、ConcrntからFediverseアカウントの投稿を眺めたり、絵文字リアクションをつけたりするのはとても楽しいと思ったのも確か。

ひっそり寄りの交流場所として使うか、逆に投稿をFediverseに向けて投げるための場所とするか考え中ではあるけれど、いい感じのConcrntの使い方を考えてみたいと思う。

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