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臆病
人によって、臆病に感じる事って様々だ。私がとても臆病になってしまう事がある。私にとってそれは、
「家族を作ること」
自分の家族の事が鬱陶しくて大嫌いだったから。だから、もう家族は作りたくないと頑なに思ってしまう。どんどん結婚していく友人達が不思議で仕方がなかった。20代の頃は、子供なんて絶対に要らないと思っていた。何故、皆んなが子供を産むのか本気で理解が出来ない程だった。
だけど、30代になり自然の中で遊んだりクレイヒーリングをはじめたお陰で私の本能が目覚め出した。子供を無意識に望んでしまうのだ。これは自分の意思とはまったく関係がない。思考が外れた事で初めて感じられた体の声だった。
思えば子宮があるのだから当然だ。女性の子宮は子供を産む為に毎月、せっせと準備をしている。受精卵に精子が着床しなければ、生理が訪れる。そうやって、子宮は新しい命の誕生をいつでも迎えられるようにずっと私に寄り添ってくれている。
私の中に、どこかでまだ家族を望んでいる自分がいた。今度は仲の良い家族を作りたいという僅かな希望を捨てきれていなかったのだ。
家族を作りたくないと、私が何処までも逃げようとしても子宮は産みたがっている。私を選んでくれた子供が何処かで私を待っていてくれるのかもしれない。まだ見ぬ子供が私と父親になるパートナーを引き寄せようとしてくれている事をいつも強く感じている。私の単なる妄想かもしれないけれど。
家族を作る事に対して私の心の葛藤は、まだまだ終わりそうにない。家族に対する負の感情は、吐き出しても吐き出しても溢れ出して私をまた臆病にする。だけど、出し切る事でしか私は乗り越える方法が分からない。いつか自分の家族を許し我が子に会える日が私にも来るのだろうか?そうなれるように、人と本気で愛し合う事を諦めないようにしたい。
ヘクソカズラ
花言葉✳︎人嫌い、意外性のある、誤解を解きたい