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【エンディングノートで心を軽く】家族のための備えと自分のたなおろし


エンディングノート、はじめました。

エンディングノートって、自分がもし死んでしまったら、残された家族のために自分のさまざまな情報を書いておくノートのことです。
具体的には、自分の生い立ちとか、死んだらこの人に連絡してほしいよとか、預金がどの銀行にいくら入っているとか、残された家族が今後の判断や手続を進める際に必要な情報を残す目的で書き留めておきます。

親戚の死で痛感した、他人の情報まったく無い状態

なせエンディングノートを始めたのか。
それは遠い親戚にあたる人(Aさんとします)が最近亡くなったことがきっかけでした。その方は、独身で一人暮らしをしていました。
最近体調を崩し、Aさんが病院に搬送されたと私の父親に連絡があったそうです。Aさんは一人暮らしで、血縁関係のある人が遠方に住んでおり、すぐ駆けつけられないため、親戚で一番近くに住んでいた私の父親に連絡がありったそうです。
Aさんが意識が朦朧としているなかで、病気を緊急で処置するためには、住んでいる地域の病院ではお医者さんがいないことがわかり、
⑴隣の県にある大学病院に行って処置をする
⑵そのまま命をそこで終わらせる
という選択を父が迫られ、困ってしまったという話をしていました。

親戚とはいえ、他人の命を生かすか殺すかの選択は即座にできないですよね。
父はすぐに決断することができず、とりあえず延命をしようということで、隣の県の大学病院に移転を選びました。
結局、この処置も虚しく、数日後にAさんは亡くなってしまいました。

この話を聞き、もし自分が言葉を発することができなくなったり、意識がなくなった時に、残された人がめっちゃくちゃ困るなということを思ったんですね。

さらには、亡くなったあとも大変です。
一人暮らしで、住んでいたアパートの解約をしなきゃいけないとか、遺品を撤去するなどの手続きも発生します。
これにもお金がかかるし、そもそもこの人いくら持ってるの?とか、死んだ時に保険がかけられていたのか?とか、その辺の情報が全くない状態でした。
さよならとなって残された人が、死後どう立ち回ればいいのかって、情報がないと本当にわからなかったといいます。

これがエンディングノートを始めたきっかけです。
やっぱり自分がいなくなったとき、意識がなくなったときに、家族が困らないように事前に体制を整えておく必要性を感じました。

エンディングノートを始めて得られた3つの利点

始めてみてよかったことが3つありました。

⑴人生の棚卸
⑵死生観を考えるきっかけになる
⑶いつ死んでもOKな気持ちになる

1つは人生の棚卸ができることです。
自分の生い立ちを書くページがあるんですね。何々小学校、何々中学校、高校を卒じょうして、現在の人生になってましたとか、今まで住んでいた家はこことここですなどです。ノートに書いていくことによって自分の人生の整理ができていきます。
ノートを書き進めていくと、自分の価値観やどういうふうになりたかったんだみたいなこと思い起こさせてくれる感覚になりました。

2つ目は死生観を改めて考えるきっかけになりました。
おそらく今の医療の発達で、大抵の場合、延命をしようとすれば1年や2年は命が延ばせるようになってるのではないでしょうか。
ただ、延命してまで生きたいのか、自分にとって生きる/死ぬの境界線はどういうことができなくなったときかなどを自問する機会をもつことができました。自分がどのような治療を望むのかなどを書き留めるページがあるので、現時点での気持ちを書いておきました。
これを読んだ家族も、延命するかこのままさようならなのか、判断がつくと思います。

死に関して考えたときには、病気への予防をより意識しようしていかないと、自分が望む人生にならないと改めて感じました。
普段の体調の変化とか、体重のコントロールとか、睡眠時間とか、改善が必要なことがたんまりありました。

最後は、このエンディングノートを書いたことによって、いま自分が死んだとしても、家族が路頭に迷うことはなさそうだなという安心感を与えてくれました。
預金はこの銀行にあるよ、証券口座はこことここにあって、今いくらぐらいのお金があるよ、あとは保険がどれぐらいかかってて、死んだときにはいくらぐらい戻る予定があるよなどの情報を、ノートに従って書いていきました。
書いていくことで、今段階でやれることはやったかなっていう気持ちになってきました。そして心がちょっと穏やかになったように感じています。

さらにエンディングノートを書いていくときに、自分で黙々と書くのもなんか嫌だったので、家族と話をしながら仕上げていきました。あなたならどうするとか、こういう時ってどうしたらいいと思う?などと会話することで、家族とのコミュニケーションのきっかけにもなりました。
また自分の親にも「俺はこんな感じで死んでいきますね!頼むわ!」って話をしました。

30代からのエンディングノート

エンディングノートって、死に向かうみたいなイメージでネガティブに捉えられることもあるかなと思います。
しかし『終活』のような意味合いではなくて、自分の人生を豊かに過ごすためにやっておくものと捉えたら、ポジティブに変換できませんか?

エンディングノート作成のコツ

何から始めていいのという方はですね、本屋さん行けばたくさんのエンディングノートが販売されています。
書き込み式のものを1冊買って、書きやすいページから書いていけばOKです。
ちなみに私が買ってね、書いたエンディングノートはこちらです。

このエンディングノートにしてよかったこと。
・銀行口座や証券口座を書く欄が他のノートに比べていっぱいあった。
→いろんなキャンペーンの報酬欲しさに、口座がたくさんあるから(←死ぬかもしれないからそろそろ整理しよ)
・カバーがついていた。
→平均寿命まであと50年ぐらいあると考えれば、ボロボロになるのを少しでも軽減できるのかな?

おわりに

ということで今日はエンディングノートを始めましたということで書いてみました。
人生いつまで続くかわかりません。
元気なうちに、やれることはやってしまい、心置きなく人生を満喫してやりましょー


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