入学式の日に一目惚れしたイケメン君の彼女になれたけど周りに美人が多すぎて安心できない #5
さ:ふぅ〜
〇〇の家に遊びに行く当日
さくらは緊張した面持ちでドアの前に立っていた
ピンポーン
ガチャ
〇:いらっしゃい!さっ、入って!
さ:お邪魔しますっ!
今日は〇〇君と2人きり…やっぱり緊張するよぉ…
そんなことを思っていたさくらは次の瞬間に信じ難い光景を目にする
美:あ、さくらちゃんいらっしゃ〜い♪
さ:え…何でいるんですか…
リビングには飛鳥、美月、史緒里、遥香、真佑が揃っていた
〇:この前さくらと遊園地行った帰りに姉ちゃんがたまたま俺たち見かけてさくらが家に来るって会話聞かれちゃったんだ
史:それで飛鳥さんに私たち集められたの
飛:〇〇とさくらちゃんを家に2人きりになんてさせないんだから!
さ:むぅ〜!意地悪しないでくださいよぉ!
遥:さくちゃんだけ〇〇君とイチャイチャするなんて許せないもん!
真:そうだそうだ!ズルいぞ!
さ:彼女だもん!ズルくないじゃん!
美:隙ありっ!
〇:うわっ!
美:へへっ、〇〇君良い匂い〜♪
さ:あ〜!美月さん!〇〇君に抱きつかないでください!
美:良いじゃ〜ん!減るものじゃないし
史:美月終わったら私にも〇〇君貸してね?
美:オッケー!
さ:もう!何でこうなるのぉ!!
さくらが楽しみにしていた1日は最悪の形でスタートしてしまった
___________
美:5回やってそれぞれ勝った人が〇〇君に言うこと聞いてもらえるってことで大富豪しよ!
美月の一言で始まった女子たちの大富豪だったが
1戦目
勝者 遥香
遥:〇〇から抱きついて欲しい!
ギュッ
〇:これで良い?
遥:うんっ…あったかいね…//
2戦目
勝者 史緒里
史:耳元で好きって言って欲しいな
〇:史緒里、好きだよっ…
史:はぅ…//
3戦目
勝者 真佑
真:膝枕して欲しい!
〇:どう?真佑
真:顔近くて恥ずかしい…//
4戦目
勝者 飛鳥
飛:頭ナデナデしてっ…//
〇:ふふっ、姉ちゃん甘えたかったんだね
飛:うっさい!早くしろ!
〇:はいはい
ナデナデ
飛:んっ…//
5戦目
勝者 美月
美:ほっぺにチューして!
〇:えっ!?
美:言うこと聞くってルールでしょ?
〇:分かりました…
チュッ
美:ふふっ、嬉しっ♪
さ: ………
さくらは1度も勝てなかった
飛:はぁ〜、楽しかった!折角だしみんな泊まっていけば?
遥:え、良いんですか?
飛:うん、〇〇も良いよね?
〇:大丈夫だよ
真:じゃあお言葉に甘えて!
こうして全員が齋藤家に泊まることとなった
___________
その日の夜
さ:バレてない…よね?
遥香と真佑と同じ部屋で寝ていたさくらはこっそり部屋を抜け出し〇〇の部屋へ向かった
さ:よいしょ…
そして〇〇が眠るベッドの中へ入り抱きつく
さ:へへっ、〇〇君あったかい…
〇:ん?
さ:あっ…
寝ていた〇〇を起こしてしまった
〇:さくら?どうしたの…?
さ:〇〇君と一緒に寝たくて来ちゃった
〇:そっか、可愛いな…さくらは
そう言って〇〇君が頭を撫でてくれる
〇:今日はごめんね?あんまり楽しくなかったよね
さ:そんなことないよ。みんなといっぱい話せて楽しかったもん。でも…
〇:でも?
さ:〇〇君が他の人とイチャイチャしてて嫌だった…
〇:ごめん。さくらの気持ちもっと考えるね
さ:美月さんにはほっぺにチューしてたし…私なんて1回も…
さくらの次の言葉を遮るように〇〇が口付けをする
〇:1回も…何?
さ:ズルいよ…そんなことされたら…
もっと好きになっちゃうじゃん…//
〇:ふふっ、もう1回してみる?
さ:なっ…// そうやってすぐ揶揄わないでよ!もう知らないっ!
身体を反転させ〇〇に背中を向ける
〇:ごめんって、こっち向いてよさくら
さ:絶対向かないもんっ!
私の1回目のキスは何だか甘くて優しい味がしました
to be continued.
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