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マネ撮03 #4

〇:美月〜?

美:ん〜?な〜にお兄ちゃん

〇:始球式の仕事依頼来てるんだけどどうする?

美:え、始球式?

〇:うん、しかも日本シリーズ。福岡で

美:それってお兄ちゃんが付いて来てくれる?

〇:勿論。美月がやりたいって言うなら俺も行くよ

美:じゃあやりたいっ!始球式やってみたかったし、お兄ちゃんと福岡行けるなら!!

〇:よし!じゃあ先方に連絡しとくね

美:ちゃんと練習しないと!お兄ちゃん付き合ってよね!

〇:分かったよ


美:行くよ〜!えいっ!

〇:お、意外と投げられるじゃん

美:小さい頃お兄ちゃんに教わったからねっ!

〇:そうだね。懐かしいな…

〜〜〜〜〜

20年前

〇:えいっ!

〇父:ナイスボール!〇〇投げるの上手くなってきたな〜!

〇:本当!やった!

美:おにいちゃんなにしてるの?

〇:キャッチボールだよ!1人がボールを投げて相手がキャッチするの!

美:みじゅもやってみたい!

〇:じゃあ一緒にやろ!お兄ちゃんが教えてあげるから!

美:うんっ!!

〜〜〜〜〜

〇:ふふっ…
(あの頃から美月は可愛かったな…)

美:お兄ちゃ〜ん!早く投げて〜!

〇:は〜い!よっと!

パシッ!

美:見てお兄ちゃんっ!取れたよ〜!!

〇:ナイスキャッチ!!

美:へへっ、もっと褒めて〜!

〇:良いから早く投げなさい笑

美:やだ!美月ちゃんは褒めて伸びるタイプです!

〇:分かったから!笑

その後、美月は〇〇に終始褒められながキャッチボールをしていた

___________

始球式当日

美:お兄ちゃん!キャッチボールしよ!

〇:オッケー!お、そのグローブ似合ってるね

美:でしょ!

〇:ポニテも可愛い

美:えへへ…//

〇:よし、投げて良いよ〜

美:は〜い!えいっ!

〇:ナイスボール!
肩温まったら離れるから言ってね

美:分かった!

アップを終えて美月はマウンドに〇〇はホームベースの後ろに座りピッチングを行う

美:よし…そりゃ!

〇:うん、ギリギリ届くか届かないくらいだけどベースの上には来てるね!

美:届かなくても真ん中には行くように頑張る!

〇:そうだね!

「山下さん、そろそろお願いしま〜す!」

美:はい!
ねえ、お兄ちゃん。頑張れるようにギュッてして?

〇:いいよ

ギュッ

〇:まずは自分が楽しむこと考えてね
美月ならできる!
いつでもお兄ちゃんは美月の味方だよ

美:うん!お兄ちゃん、行ってくるね!

〇:行ってらっしゃい!


始球式本番はノーバウンドとはいかなかったがしっかり真ん中に投げられていた


本番後

美:お兄ちゃんっ!見てた!?

〇:見てたよ!ちゃんと真ん中に投げられてたじゃん!

美:お兄ちゃんのおかげだよ!ありがとっ!

〇:ふふっ…どういたしまして

「あの、良かったらおふたりの写真撮りましょうか?」

球団の広報の方がそう声をかけてくれた

美:良いんですか!お願いします!
ほら、お兄ちゃん撮ろ!

〇:すいません。お願いします!

「はいっ、チーズ!」

カシャッ

カメラの画面には美月の頭を優しく撫でる〇〇とそれを嬉しそうに受け止め〇〇の腕にギュッと掴まる美月が写っていた

美:ありがとうございます!

〇ありがとうございます!
じゃあ美月、SNSに上げる用の写真も撮っちゃお

美:え〜?今の写真で良いじゃん!

〇:良い訳ないでしょ。ほら、撮るよ

美:は〜い

カシャッ

〇:オッケー
試合見たいけど今日帰らなきゃいけないから着替えたらすぐ出発するよ

美:分かった!この後ご飯食べる時間ある?

〇:そのくらいの時間はあるね

美:じゃあラーメン食べたい!

〇:よし、じゃあラーメン行こ!
お腹空いてきたわ

美:急いで準備しま〜すっ!

こうして美月の初めての始球式は幕を閉じた


ラーメンを食べ終え飛行機の搭乗まで待っていると…

ピコン♪ピコン♪ピコン♪

〇:ん?

〇〇のスマホに続々と通知が来る


「さ:〇〇さん、この写真はなんですか?」

「遥:〇〇さんにナデナデされてる美月さんもズルいし、美月さんに腕組まれてる〇〇さんもズルいです!」

「史:最近またやま贔屓が凄いですね?」

「飛:彼氏と彼女にしか見えないよね??」


〇:おい、美月。あのツーショットみんなに送ったのか?

美:うん、送ったよ〜

美月は乃木坂メンバーや飛鳥に先程撮ったツーショットを送っていた

〇:メンバーもヤバいけど飛鳥が1番ヤバいって…

美:ふふっ♪

〜〜〜〜〜

「美:彼女だからってウカウカしてたらお兄ちゃん盗っちゃいますからね♪」

飛:やま〜!!

美月とのLINEの画面を見て闘志を漲らせる飛鳥だった

飛:〇〇は私のなんだから!

〜〜〜〜〜

〇:もうちょっと平和な暮らしを送らせてよ…

美:お兄ちゃんだけは譲れないもんっ!
いっぱい抱きついて私の匂い付けとこ♪

〇:やめろっ!

美:へへっ、やだね〜♪

案の定、帰った後〇〇に付いた美月の匂いが飛鳥にバレ、こっ酷く叱られる2人だった

to be continued.

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