学校のマドンナは恋してます!
ガラガラ
「山下さんおはよう!」
美:おはよ〜!
「おはよ!今日も元気だね!」
美:ふふっ、ありがと!
朝、教室に入ると色んなクラスメイトが話しかけてくれる
梅:やまおはよ〜
今日も人気だね〜
美:梅おはよ〜
そういう梅も人気じゃん!
梅:いやいや、やまには及ばないよ笑
史:本当、毎日のように告白されてるもんね〜
美:嬉しいことだけどね!
そして親友の2人といつも通り話に花を咲かせる
梅:でもモテモテのやまは彼に夢中だけどね〜?
史:ね!気づいたら目で追ってるもんね
美:う、うるさい…//
梅:ほら〜、話しかけてに行かなくて良いの〜?
史:美月と同じく彼のこと狙ってる女の子多いみたいだしうかうかしてると取られちゃうよ〜?
美:わ、分かったよっ!行ってくる!!
梅.史:行ってらっしゃ〜い
2人とも…いっつも揶揄ってきやがって…こっちは話しかけるのにも勇気がいるんだから!
「おはよ、美月。朝から何か考え事?」
美:あっ…〇〇君…//
な、何でもないよ!気にしないで!!
〇:ふ〜ん、そっか
彼こそが私が恋してる〇〇君
勉強も運動もできてみんなに優しい完璧な人
マドンナって呼ばれてる私のことを特別扱いせずみんなと同じように自然に接してくれる
そういうところに惚れたんだよね…
〇:お〜い、美月?大丈夫?
美:ひゃっ…!?だ、大丈夫…//
我に返ると〇〇君の顔が目の前に
近くて顔見られないよ…
ピタッ
美:へっ…?
〇:う〜ん、熱はなさそうだけどな…
〇〇君の手が私のおでこに…
美:ぁぁ…//
〇:あれ?美月?美月〜??
梅:あぁ、またやられちゃったよ…
史:美月、〇〇君には滅法弱いからね笑
至近距離の〇〇に耐えられず意識が飛んでしまう美月だった
___________
梅:美月、あんなんじゃいつになっても〇〇君と付き合えないよ?
史:まさか学校のマドンナがこんなにウブだとはね…
美:滅相もないです…
その日の昼休み、美月は2人から説教をされていた
史:仕方ない!私がある作戦を伝授しよう!
美:どんな作戦?
史:題して!〇〇君を放課後デートに誘ってみよう作戦!!
美:えっ!?そんなの無理だよっ!!
史:無理じゃない!絶対行けるって!
梅:〇〇君も美月に対して好感は持ってるだろうし
美:そうかなぁ…
絶対私のこと嫌いだよ…
梅:何でいつもは「私可愛いでしょ?」とか言ってくるのに〇〇君のことになるとこんなに自信なくなっちゃうかな…
史:もはや病気だよねこれ
美:だってぇ…
梅:とにかく!絶対誘うこと!分かった?
美:はい…
その日の放課後
美:〇〇君!!
〇:ん?どうした、美月
美:あのさ、この後何か予定ある…?
〇:いや、何もないよ
美:〇〇君が良ければなんだけど…期末テストも近いし勉強教えて欲しいなって…
〇:俺で良ければ教えてあげるよ!
美:ほ、本当!?
〇:うん!じゃあ早速図書室行こっか
美:そうだね!
こうして2人は図書室に向かった
梅:何か良い雰囲気じゃん
史:図書室で勉強デートか〜…青春だね〜!
〇:よし、どの教科やる?
美:数学が良いな
〇:オッケー!じゃあ分からないとこあったら聞いてね!
美:うん!
まずは自力で問題を解いていく…が
美:ん〜…
〇:ん、ここ分からない?
美:うん。どうやって解けば良いのかさっぱりで…
〇:こういう問題は、この公式に当てはめてあげると解けるよ
やってみて?
美:ん…本当だ!できた!
〇:じゃあ同じようにしてこの問題もやってみて?
美:よし…これで合ってる?
〇:正解っ!凄いね美月、飲み込みが早いよ!
美:へへっ…そうかな?
〇:そうだよ!美月頭良いんだね
なんだろ…〇〇君に褒められるのは他の人に褒められるより何倍も嬉しい
〇〇君の笑顔がそうさせてるのかな
美:やっぱり〇〇君好きだな…
〇:え…今何て…?
へっ………?
美:こ、声に出てた…??
〇:うん…そうだね…
美:えっと…その…
や、ヤバい…どうしよ…
〇:俺も好きだよ
美:え…
〇:いつも気さくに声かけてくれて笑顔にしてくれる美月のことが好き
う、嘘…〇〇君が私のこと…?
〇:俺と付き合ってください
美: …よ、よろしくお願いしますっ
〇:こちらこそよろしくね
でも、まさか美月が俺のこと好きなんて思ってなかったよ
美:私だって〇〇君が私のこと好きだなんて思いもしなかった
私より可愛い人はいっぱいいるし…
〇:ずっと好きだったよ
それに美月が世界で1番可愛いから
美:世界で1番…//
〇:絶対美月のこと世界で1番幸せにするから
覚悟しといてね?
キュン…
美:は、はいっ…//
久保…梅…
私…彼氏がカッコ良すぎてキュン死させられそうです…//
fin.
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