マネ撮02 #1

飛:ん…んぅ…

目を開けると私の横には

〇:おはよ、飛鳥

飛:ん、おはよ〇〇

この世で1番愛する人と

美:やっぱ飛鳥さんは寝起きでも顔小さいし可愛いし完璧ですね〜

飛: ………

何でやまもいるの！？

___________

遡ること数週間前…

飛:ねえ〇〇、私言いたかったことがあるんだけど…

〇:ん？何？

飛:〇〇が迷惑じゃなければ2人で暮らしたいなぁって思ってるんだけど…

〇:あ〜…

2人暮らしの提案をすると〇〇は渋った表情をする

飛:あっ、〇〇が嫌なら全然…

〇:嫌じゃないよ！俺はむしろ2人で暮らしたいんだけど…

飛:だけど…？

〇:美月が黙ってないと思う

飛:そういうことか…

確かにやまは極度のブラコンでずっと〇〇にくっついてるけど

飛:流石にもう大人だし一緒に住まなくなるくらいで駄々こねたりしないでしょ

〇:そうかなぁ…

飛:まあまずやまに話してみよ！

………

飛:ってことで〇〇と2人で暮らしたいんだけど良いよね？

美:それは勿論…

お、よかっ…

美:ダメに決まってるじゃないですか！

飛: ………は？

美:いくら飛鳥さんでも私とお兄ちゃんを引き離すことは許しません！！

そう言って〇〇に抱きつく

〇:はぁ…こうなると思ったよ…

美:んふふ…お兄ちゃん良い匂い…

飛:ブラコンが過ぎる…

美:だってお兄ちゃん以上にカッコいい人いないんですもん。飛鳥さんもそう思いますよね？

飛:それは…〇〇よりカッコよくて優しくて頼り甲斐があって大好きな人はいないけど…//

美:うわ、ナチュラルに惚気てきた

飛:兎に角！2人暮らしさせなさい！

美:嫌です！私からお兄ちゃんを奪わないでください！！

「むぅ〜〜〜！！！！」

〇:じゃあ、3人で暮らさない？

「え？」

〇:だって2人とも納得できるのはそれしかないじゃん

美:私は賛成！飛鳥さんとも一緒に暮らしたい！

飛:私も…〇〇と一緒にいられるなら別に良いけど…

美:もう！飛鳥さん、私とも一緒にいたいって素直に言えば良いのに〜！！

飛:おいくっつくな！離れろ〜！！

美:飛鳥さんも良い匂い〜♪

こうして3人で暮らすことになった

___________

〇:美月〜！遅れちゃうから早くして〜！

美:わぁ〜！もうちょっと待って〜！！

今日、私はオフだが〇〇とやまは仕事

スーツを着こなす〇〇がカッコよくてつい見惚れてしまう

〇:ん？何かついてる？

飛:な、何もついてないよ！

美:お兄ちゃ〜ん！行けるよ〜！！

〇:は〜い！じゃあ行ってくるね

そう言って私に口付けをする

飛:ん…// いってらっしゃい

ガチャ

飛:んへへっ…〇〇にチューされちゃった…//

少し余韻に浸った後、家事を始める

飛:よし、オッケー…

洗濯や料理をし、最後にクローゼットの掃除を終えた飛鳥は〇〇のシャツに目を向ける

飛:着てもバレないよね…

〇〇のシャツを羽織ると〇〇の匂いに包まれる

飛:何か…抱きしめられてるみたい…//

家事で疲れてしまった飛鳥は〇〇のシャツを着たままリビングで眠りについてしまった

___________

「ふふっ、寝顔可愛い…」

飛:んんっ…〇〇…

耳元で聞こえた声でまだ寝ぼけているが意識を取り戻す

「あ、シャツまで着ちゃって…もう…」

そう言って頭を撫でてくる

飛:んふふっ、もっと撫でて〜…

「甘えん坊さんですね〜」

飛:甘えん坊な飛鳥ちゃんは嫌い…？

「大好きっ」

飛:へへっ、ぎゅ〜

フワッと香るシャンプーの匂い、柔らかい肌

全てが飛鳥を包み込む

ん？何か…いつもの〇〇と違う

ちょっと華奢だし…胸が…

ガチャ

「ただいま〜…って、何してるの？」

リビングの入り口から〇〇の声がする

飛:んえ…？

寝ぼけている目を擦り、目を開けると…

美:飛鳥さんが抱きついてくれたの〜

飛:や、やまっ！？

美:おはようございます、飛鳥さんっ♪

スマホをこちらに向けた美月が笑顔で答える

飛:えっ、じゃあ…

さっきまでずっと〇〇と勘違いしてやまに甘えてたってこと！？

美:やっと素直になってくれましたねっ！

飛:ち、違うからっ…//

美:顔真っ赤〜笑 良い動画撮れちゃった♪

飛:あ〜！動画消せ〜！！

美:絶対嫌です！お気に入りのフォルダに入れますから！

飛:わぁぁぁ！やめろ〜！！

カシャッ

〇:ふふっ、本当に姉妹みたいに仲良しだな…

〇〇のカメラには楽しそうに戯れ合う2人の姿が写っていた

to be continued.