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入学式の日に一目惚れしたイケメン君の彼女になれたけど周りに美人が多すぎて安心できない #13

「私、〇〇君と別れたい」

〇:え…?

さ:ご、ごめんっ…!!

〇:あっ、さくら…!!

〇〇の声を無視してさくらは逃げるように去っていった

〇: ………

___________

次の日から〇〇の生活は変化した

〇:行ってきま〜す!!

学校に行くため家を出る

「あ、〇〇君おはよ!今日も1日頑張ろうね!」

いつも家の前で待ってくれていたさくらはいない

〇:そっか…別れてって言われたんだった

キーンコーンカーンコーン

「〇〇君!ご飯一緒に食べよ!!」

いつもは昼休みになった途端〇〇に声をかけていたさくら

さ: ………

しかし今日は1人で黙々とご飯を食べている

〇:はぁ…食べよ…

入学してから初めて1人で食べる昼食はいつもより味気なく感じた

___________

美:〇〇君、今日はよろしくね!

〇:よろしくお願いします

史:3人で撮影するの久々だよね!

美:うん!楽しみ!

「3人とも準備お願いしま〜す!!」

「は〜い!!」

こうして撮影が始まったのだが

カシャッ カシャッ

「ん〜…〇〇君ちょっと表情固いね。柔らかい表情でお願い」

〇:分かりました

カシャッ

「さっきよりは良いけどもう少し肩の力抜こうか」

〇:はい

いつもは予定より巻くことの多い撮影が今回は1時間押してしまった

〇:はぁ…

美:〇〇君お疲れ!

史:お疲れ〜!

〇:お疲れ様です。何回も撮り直しで迷惑かけてごめんなさい

美:大丈夫!私たち先輩なんだからもっと迷惑かけなさい!

史:美月が珍しく良いこと言ってる

美:珍しくって失礼ね!!

〇:確かに珍しいですね

美:〇〇君まで!!

史:ふふっ、まあ〇〇君の撮影で押すのも珍しいけどね

美:ね!何か悩みでもあるの?

〇:いや…特には無いですね

史:ふ〜ん。いざとなったら頼るんだよ?

〇:ありがとうございます。じゃあ今日は失礼します

美:うん、お疲れ〜

史:ばいば〜い

………

美:やっぱ何か隠してるよね

史:うん。心配だな…

___________

___________

___________

その後も〇〇の仕事の調子は上がらず、さくらも学校で1人でボーっとすることが増えてしまった

とある日の放課後

さくらと〇〇はこの日も一言も喋らずお互いに1人で帰ってしまった

遥:ねぇ、最近あの2人の様子変だよね?

真:私も思った。何かあったのかな?

遥:さくちゃんに聞いてみるか…

真:追いかけよ!!

遥:さくちゃん!

さ: ………

遥:さくちゃん??

さ:えっ!?あ、何??

遥:最近ずっとそうやって上の空って感じだよね。何かあった?

さ:え、な、何もないよ…

真:嘘だね。〇〇君と何かあったでしょ?

さ:っ…

遥:その反応は当たりみたいだね

真:〇〇君と喧嘩でもしたの?

さ:違うの…

遥:じゃあ何?

さ:〇〇君と別れたの

遥.真:えっ!?

真:な、何でよ!?

さ:私じゃ〇〇君に釣り合わないから…美月さんや史緒里さんの方が〇〇君とお似合いだから…

遥:さくちゃん…それ本気で言ってるの?

さ:え…?

遥:〇〇君はさくちゃんのことが好きだからさくちゃんと付き合ってたんじゃないの?
〇〇君は美月さんや史緒里さんが好きって言ってたの?

さ:それは…言ってないけど…

遥:じゃあ何で〇〇君のこと信じてあげられないのよ!?

さ: ………

真:かっきーの言う通りだよ…
〇〇君はさくちゃんのことを必要としてるんじゃないの?

さ:あっ…

遥香と真佑の言葉でさくらはある日電話した時の〇〇の言葉を思い出した

「さくらから貰う言葉が1番元気をくれるから」

遥:そんな〇〇君のことをさくちゃんは支えてあげたい。違う?

さ:私は…
〇〇君のことそばで支えたい…力になりたい…そう思ってたのに…私…

遥:まだ遅くない…やり直せるよ

さ:でも…

Prrrr…

真:あ、もしもし〇〇君?今からさくらがそっち行くからよろしくね!じゃあね〜!

プチッ

真:さくちゃん!早く〇〇君に本当の気持ち伝えてきな!

さ:真佑ちゃん…

優しすぎる2人に涙が出そうになる

遥:こらっ、泣くのはまだ早いでしょ?大好きな人が待ってるんだから

さ:うん…2人ともありがと…!!

そう言ってさくらは〇〇の家へと駆け出す

遥:はぁ…行っちゃった

真:敵に塩送っちゃったね…笑

遥:本当だよ笑
でもあの2人には幸せになって欲しいからね!

真:ふふっ、そうだね!

「頑張れ、さくら」

微笑み合う2人は小さくなっていくさくらの背中を嬉しそうに見つめていた

to be continued.

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