オカン VS 振り込め詐欺 対策機能付き電話
電話が鳴ったら、元気な母はマッハのスピード(古い表現やなぁ)で、電話に出る。
心臓や足腰の悪い父は、母の動作についていけず、絶対的に電話に出れない。
電話に出た母は、ご機嫌に「久しぶり」「そうやね〜」「またね〜」当たり障りのない返事で会話が弾む。
父には、誰と電話してるのか?なんの会話だったのか?全くわからないまま電話が終わる。父の友人という可能性もある。
電話の内容はランチの約束や、町内会の会合の約束だったりするが、電話を切った瞬間に会話の全てを忘れている。
そして、約束当日にビックリ、大慌てすることになる。
5年ほど前から、そんな困った事が頻発する。
オレオレ詐欺も増えている。危ないと感じた。
「この電話は振り込め詐欺対策モードになっています。お名前をどうぞ」と、最初にアナウンスが入るので、知らない人からの電話が防止できるので良いと思い、振り込め詐欺対策電話に変えた。
ところが、取り扱い説明書を隅から隅まで読む父は、機能を最大限に利用することに成功した。
まず電話番号と名前を登録する。そうする事で「○○さんから電話です」とアナウンスが入るので、父が電話の相手を把握する事が出来る。
登録していない人は、名前を言わないといけなくなっているので、怪しい電話は切れてしまう。
更に、電話に出て母が話し出すと、父はそっとハンズフリーのボタンを押す。そうする事で、会話の内容が全て把握できる。母のプライバシーがないとも思うが、約束を忘れて他の人に迷惑をかけるより良いし、その約束をきちんと確認して父がカレンダーに書く事で、母も父がわかってくれていると、安心している。(父が予定を理解している理由はわかっていない)
電話を切ると、「○○さんは元気でしたか?また。電話しましょう」などとアナウンスが、あるので今電話してた人の事を思い出して良い刺激になっている。
そんなこんなで、母が電話の相手や内容を全て忘れたとしても、優秀な振り込め詐欺対策電話のおかげで、電話に関するトラブルは一切なくなっている。導入目的とはかなり違う活躍だが、High機能の電話に感謝しかない。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今日が一番若い。
今日できる事は明日に回さない。
継続は力なり
生きてるだけで丸儲け
私のモットーです。