いつか迎える死のための(27)-損なうことのない場所で-
4月29日(水)昭和の日という名称にまだ慣れず、今でも天皇誕生日な気がする春の一日。快晴。気温も上がって夏日に近い。またシーツを洗う。娘の部屋のぬいぐるみを干す。
昨日の落ち込みから一転して気分は悪くはない。天気は大事である。お日様が気持ち良いだけで、こんなにも気分が軽くなるのかと。ただ、世間は何も変わってはいない。連休の自粛要請が声高に言われる。
ひとつ投げた石が波紋となって、別の石の波紋と交わっていくような、そんな投げかけをされた昨日から、またもうひとつ考え始めている。意図した投げかけではなかったものから、違う何かを引っ張り出され、そしてそれが違う波紋となって広がっていく、そんな現象。
いつかそうしたいと思っていたことに対して、そのタイミングが自分の思っていなかった時に来た場合、それをしないという選択をする人もいるだろう。でも私はいつもそこでそのまま行動してしまう。大抵は慌てているし、準備も不足しているし、おまけに考えも足りていない。でもその先を見たくて、石を投げてしまう。
この石がどこに沈むかも、投げた時に考えもせず。
私が投げた石は、もうきっと深く底のほうまで沈んでいるだろう。
浅いところではなく、深く、新しく、そして間違っていない場所に。
何も損なうことのない場所に。
日本の感染者数 13,991名。死者 416名。
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