風の時代のスタートに初老の婦人も風に吹かれてみよう
この2〜3年、“自分の得意コンテンツは何だろう“をいろいろと考え、コンテンツを探りつつやっと輪郭は見えてきました。
発信ツールとしてのSNSの利用法はTwitter,instagram,FB,YouTubeなど最新だとClubhouse。たくさんのインフルエンサーをフォローして、影響力のある方のコンテンツをたくさん見てきました。
そういう方々の著書も買って読んだりして、若い人たちの感性や考え方は刺激的でした。
ただし若い方々の当たり前はシニア世代にとり、感覚だけでキャッチできないこともありましたが、風の時代のスタートに、せっかくだから風に吹かれてみようと思います。
久しぶりに大草直子さんの著書“飽きる勇気“を買う
ふと立ち寄った書店で料理やファッション系の著書の新刊コーナーでデニムにグレーのニットをインしておなじみの笑顔の大草さんのカバーに惹かれて目次を見てみました。
第2章、11項目目のタイトル=70代からは「本質的なこと」に心血を注ぐことに決めている、に興味が湧き購入。新刊のニュースはTwitterで目にしていましたがまさか買うとは思ってもおらず。
もともと大草さんは編集者出身で文章が書け、ロジックを元にされるスタイリストの印象でした。コンサバ系の雑誌から、少しリッチな40代の雑誌を経て、最近はもっぱら自ら企画された洋服のモデルから製作、PRの編集までこなされて大活躍です。
おしゃれの手抜きという著書が私の最初に買った大草本でした。全てテキストで写真がないスタイリストのファッションロジック本を新しく感じ、以降は講談社からオンラインのファッション系ニュース媒体のミモレの初期の頃まではずっと大草さんのブログを始め、発信の動向を追っていました。
そして、新刊のタイトルのごとく大草さんの提案に飽きてしまいました。ファッションも新しいものを提案されてきても私が受けるイメージは同じであり、目新しさを感じられなくなりました。また大人気なのでコラボ案件の宣伝も増えたので新しいご自身の有料媒体の発表の頃には追うのもやめ、新刊も買うのをやめていました。
大草さんの能力は文章を書く能力と編集力と再認識
00年代に梨花さんとタッグを組み大人ガーリーの言葉を生み出し宝島社のSWEETとともに世の話題を席巻して大人気を誇っていた風間ゆみえさん。ご本人がモデルを務め持ち物からライフスタイルをも紹介する先駆けであった人気スタイリストの風間ゆみえさんのようなポジションのように思っています。
大草さんのファッションのテイストはオンは少しだけコンサバで、オフの服はリゾート感がある明るいカラー。背中の大きくあいたものがお好きな印象です。
ハイブランドを持っても庶民的な親しみやすさを持つ明るい笑顔がとても魅力的です。大人ガーリーで世の中をリードしてきた風間ゆみえさんと交代してややコンサバ、質の良いシンプル、いく通りもの着回し提案などが人気になり始めてきた時代背景に乗って大草さんが世を席巻して現在に至るイメージです。セルフブランディング含めかなりビジネススキルの高さもお持ちです。
飽きる勇気の本はテキスト主体。そして好きなものは変わっていくし、ご自身の未来は女性のために何をしていくかの社会的意義のような未来構想を語られていて、それはすごく同感しました。
最近は積読さえも邪魔なので電子書籍が多くなりましたがこの本は読了まで3時間ちょいでしたが、逆に一気読みができて好きなところを何回も読み返したい時に手にとれるため、今回は紙の書籍で買ってよかったです。
目次で気になったところの内容はかなり響きました。人生を3つのステージに分けています。
第1ステージ=ひたすら北ボールを打ち返すことに精一杯
第2ステージ=自分のスキルを使って恩返しができるようになる
第3ステージ=本当に好きなことをやればいい
この3つの分類の抽出だけでも私にとり1300円の価値がありました。
人と比べない・自分を好きになる、自分を愛する
第3章で触れられているこれらのワード達もとても好きです。勇気が湧いてきました。
第1ステージでは自分に余裕も自信もないからどうしても人と比べて嫉妬したり、自分を責めたり凹んだり・・・誰もが経験してきたと思います。
第2ステージでようやく、私の場合は50を越してからやっと肩の力も抜けてきて
解放された感があり、割と受け止められることが多くなりました。セルフコンパッションという考え方になるのでしょうか。
更年期特有の気持ちの浮き沈みだったり、体調にも少し触れられていて、その世代の女性たちは自分だけじゃない、と共感できれば少しは気持ちが解放されそうです。
言葉の一つ一つが優しくて、やはり編集の方の才能てす。読んでいるうちに心が温まる気がします。
メイクアップアーティストの吉川さんの新ブランドのコンセプト
先ごろリリースされたコスメの新ブランドのニュースで感動したものです。
元々、CICCAという百貨店コスメブランドで多くの女性たちを熱狂させてきた吉川康雄さんが2年前にブランドを離れ、ファンが悲しんできていたことは記憶に新しいですが、UNMIXというブランドで再登場です。
しかもブルベイエベ春夏秋冬のメソッドに斬り込むコメントに共感することしかできません。
“この色は私に似合わないをぶち壊す!““混じり気のない愛情を自分自身に注いで欲しい“涙が出そうなくらい嬉しいメッセージ。
アンチカラー診断派なのでこのコンセプトは最高じゃないですか!さらに製品の発売もシーズンごとにドカッと出るのではなくごく少量の新作を毎月、っていうのもサスティナブルなコンセプトを感じます。
ファッションメディアで有名な占いエディターの青木良文さん曰く、風の時代はご自愛の時代だそうです。そこに気分と時代がマッチして、2年待ち焦がれた吉川さんのファン達の新たな熱狂が生まれる予感がします。本当に素敵です。
好きでいくか、似合うにするかと1年以上悩み、自分の好きにどんどん焦点を合わせていきたい、と結論出したところなので本当に背中を押された思いです。
UNMIXのリップ、買いたいと思いました。(写真はWWDより拝借)
もう年だから・・・を改めて封印して
そして、大草さんの著書の言葉をお借りすると第3ステージを迎える助走期間であろう現在のSNSファッション業界を見ておきます、
昨年は大手ファッションカンパニーのアダストリアさんが50代と60代に向けてそれぞれ既存ブランドの“ばあば”世代に向け新ブランドをリリースしました。
PALさんもアダストリアさんと別のアプローチで新しい50代に向けたモードな服をリリースしました。
これから人口の少なくなる若い世代に加え、改めてシニアにもリーチしていこうという意向が読み取れます。昭和平成時代の大手百貨店系アパレルはすでにシニアブランドをお荷物として手放してきました。
アダストリアさんやPALさんのシニアマーケット向けのファッションはうまく広がればブルーオーシャンのマーケットの可能性もあると思いますし、置き去りになっていた世代のファッションなので広がってほしい気持ちがあります。
ファッションを大いに楽しんだ団塊世代、バブルに浮かれてお金を使ったバブル世代、自分たちの世代の着たい服がない、と言われて何年も経治ます。風の時代に大人ファッションも吹かれて広がって欲しいと願うばかりです。
SNSでもイケてるシニアはよく見かけるようになってきました。いずれ自分のまとめの意味でnoteにしたためたいと思います。