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珈琲豆の本体「胚」の摘出

珈琲生豆の中から胚を取り出してみました。


よく見る生豆は胚乳(詳しくは内胚乳)であり、その中に3-4mm程度の胚がいます。


コーヒーベリーの各層と、その中での胚乳や胚の位置関係はこのような感じだと思います。


いつもハンドピックをしていて、気になっていたので解体してみたかったのですが…流石は植物細胞です。一次細胞壁と二次細胞壁の二重の壁に包まれていて、特に多糖の高分子のリグニンは二次細胞壁にたくさんあります。


従って、ただ単に分解するならペンチなどで構いませんが、より細かい層を剥いでいかないと辿り着くことができない『胚』への到達は難しいわけです。


そこで、お店のすみっこで2日ほどお水につけおきして、ふやかしてみようと思いました。


1日が経過したくらいではまだ若干硬かったのでもう一日…


そして2日が経過した今日、いよいよ解体です!


するとなんと、いました!


コーヒーチェリーの本体である胚です。


これから摘出してみます

胚の上の膨らんだ部分が「子葉」、子葉の根本が「幼芽」、下部の棒状の部分が「胚軸」、胚軸の根元が「幼根」です。


3mm程度の小さな胚です

子葉が発芽後に双葉になります。

幼芽は芽に、胚軸は茎に、幼根は根っこにそれぞれ成長していきます。


以上で今日のプチ研究発表を終わります。


読んでくださりありがとうございました。


参考文献
東邦大学. 細胞壁のはなし. https://www.toho-u.ac.jp/sci/bio/column/017557.html

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