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珈琲豆の本体「胚」の摘出
珈琲生豆の中から胚を取り出してみました。
よく見る生豆は胚乳(詳しくは内胚乳)であり、その中に3-4mm程度の胚がいます。
コーヒーベリーの各層と、その中での胚乳や胚の位置関係はこのような感じだと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1697542333834-6Uw54u8NQj.png)
いつもハンドピックをしていて、気になっていたので解体してみたかったのですが…流石は植物細胞です。一次細胞壁と二次細胞壁の二重の壁に包まれていて、特に多糖の高分子のリグニンは二次細胞壁にたくさんあります。
従って、ただ単に分解するならペンチなどで構いませんが、より細かい層を剥いでいかないと辿り着くことができない『胚』への到達は難しいわけです。
そこで、お店のすみっこで2日ほどお水につけおきして、ふやかしてみようと思いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1697538069505-recId0Vxg7.jpg?width=1200)
1日が経過したくらいではまだ若干硬かったのでもう一日…
![](https://assets.st-note.com/img/1697538081509-AUfNlzIkaV.jpg?width=1200)
そして2日が経過した今日、いよいよ解体です!
するとなんと、いました!
![](https://assets.st-note.com/img/1697538098579-YFR9ghHjZk.jpg?width=1200)
コーヒーチェリーの本体である胚です。
![](https://assets.st-note.com/img/1697538113002-3ikq28dBpw.jpg?width=1200)
胚の上の膨らんだ部分が「子葉」、子葉の根本が「幼芽」、下部の棒状の部分が「胚軸」、胚軸の根元が「幼根」です。
![](https://assets.st-note.com/img/1697538122659-A5SecENfXx.jpg?width=1200)
子葉が発芽後に双葉になります。
幼芽は芽に、胚軸は茎に、幼根は根っこにそれぞれ成長していきます。
以上で今日のプチ研究発表を終わります。
読んでくださりありがとうございました。
参考文献
東邦大学. 細胞壁のはなし. https://www.toho-u.ac.jp/sci/bio/column/017557.html