8月に増加の「食中毒」やられる人の間違い ②
夏は、🍊食べ物に気をつけたい。
牛肉100%のハンバーグならレアでいける?
鶏肉や豚肉、羊肉を生食する人は、ほとんどいない。一部で「鶏ワサ」や「鶏のたたき」など提供されているが、ごくごく信頼のおける特殊な流通経路の鶏を、信頼の置ける店が出すのでない限り、やめておくべきだ。
これらはもともと筋肉にも、カンピロバクターやサルモネラといった食中毒細菌がいる。死滅させるために、中心部も色が変わるまでしっかり火を通す必要がある。目安は75℃以上で1分以上の加熱だ。
他方、牛肉はレアでも普通に食べられている。牛の筋肉には食中毒微生物がいないからだ。
ところが、それが間違いのもとでもある。
通常の食肉処理工程の場合、牛の腸内にいる食中毒細菌(O-157などの腸管出血性大腸菌、カンピロバクターやサルモネラなど)が、肉牛の解体時やその後に、肉の切り口に付着する可能性がある。
レバ刺しやユッケで食中毒が起きがちなのは、そのせいだ。
だから、牛肉であっても、特殊な処理・流通経路のものを慎重に扱っている場合でなければ、表面は焼いて食べるのが正しい(牛肉なら「たたき」もOK!)。
多いのは、「牛肉100%ハンバーグなら、中はレアがおいしい」という勘違いだ。
牛肉であろうと、ひき肉になってしまえば、その工程で食中毒微生物が混入していない保証はない。特殊な処理工程で安全が保障されていない限り、ひき肉料理は中までしっかり火を通す必要がある。
また、「柔らか加工」「霜降り加工」などと謳った成型肉も要注意だ。成型肉とは、細かいくず肉や内臓肉を軟化剤で柔らかくして結着剤で固め、形状を整えたものだ。肉に脂身を注射して霜降り状にしたものもある。
見た目で気づかないこともあるので、焼き肉店などでは注文時によく気をつけて、やはり中までよく火を通そう。肉を焼くトングや箸と、食べる際の箸を必ず使い分けるのも忘れずに。
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