メンヘラのひとりごと 313
「ずっと一緒にいようね」
その言葉が儚く砕け散る瞬間を、わたしは何度も目撃している。
ミレを喪って半月。わたしは未だ納得のいかないまま毎日を過ごしていた。
やっとできたドンピョのおうち。ドンピョを愛してくれる6人のメンバー、NOW(ファン)ができた。
ドンピョが嬉しそうに「僕デビューするよ!」と笑っていたあの日がもう随分遠くて、苦しい。
ドンピョが明日デジタルシングルを出すと聞いて、わたしは悲しい考察を立ててしまった。
「結局、DSP(所属事務所)とRBW(DSPの親会社)が残したかったものって、ミレでもなんでもなく、ドンピョだけだったんだ」という。
リアンくんの独特のトークと、晴れやかな声が好きだった。ドンピョのことを意味のわからんあだ名で呼ぶところが好きだった。
カエルのかっこいいラップとビジュアル、健気なところが好きだった。ドンピョと一緒だと楽しそうなところが好きだった。
ジニョクの低音ラップと意外とはっちゃけるタイプなところが好きだった。ドンピョとはプエクからの仲。苦楽を共にしてきただろう姿が好きだった。
トドちゃんの甘く柔らかなボーカルとおふざけが時々過ぎるところはたまにキズだけど、でも明るい姿が好きだった。ドンピョと一緒だとかわいくて好きだった。
シヨンの笑顔とかっこいいダンスが好きだった。ドンピョとはいつもライバルのような関係性で、でもホラーゲームを一緒にやって大騒ぎしてるところも好きだった。
ユビンのマンネらしくないところとちゃんとマンネなところが好きだった。ドンピョが世話を焼いてる数少ない弟で、存在がありがたかった。
ミレには、未来少年には、ドンピョだけじゃなかったよ。個性豊かな6人がいて、NOW思いの優しい子たちばっかりなんだよ。その真ん中で無邪気に笑ってるドンピョが、正直X1にいるドンピョより好きだった。
まだやりたいこといっぱいあったよ。たくさんカムバ見たかった。韓国で単独コンサートやってほしかった。音楽番組一位、早いうちに取らせてあげられなくてごめんね。一位がもっと早く取れてれば、こんなことにならなかったのかな。
日本でももっといっぱい会いたかったよ。ドンピョの大切なおうち、守ってあげられなくてごめんね。ごめん、本当にごめん。
またドンピョをひとりぼっちにして、ごめんね。