メンヘラのひとりごと 263
すきぴとLINEしていて、思わず本音を漏らしてしまった。
「…たまにはわたしともあそんでね」
返事が欲しかった一言に彼女は何も返事をくれなかった。既読だけが辛うじてついた。その時、横に父がいて、返事をくれないこととかを愚痴っていたら、柚月はよくすきぴを嫌いにならないねと言われた。
=LOVEの「あの子コンプレックス」という曲がある。その中の歌詞にこんな歌詞がある。
「宝物じゃないなら大切にしないでほしい」
ほんとだよな、と思う。宝物じゃないなら、会おうとも、別れ際に泣くことも、貴方が原動力だよと言うことも、LINE交換も、何もかもしないで欲しかった。
「特別じゃないならあんな顔しないでよ」
その歌詞を聞くと、1月の時に泣いていたことを思い出して詰りたくなる。
本当はわたしのことなんかどうでもいいんでしょ。だからLINEも適当だし、通話だって近い日やその日の朝に言わないと思い出してくれないんでしょ。
あなたにとっては何人いるうちの一人で、いなくなったってすぐ忘れちゃうんだろうけどさ、わたしにとってはあなた一人しかいないんだけど、その辺はどうやって責任取ってくれるの?
わたし、本当に我慢してるよ。本当はもっと気軽にLINE送りたいよ。昔みたいに共通の話題のことで馬鹿みたいな話したいよ。会いたいよ。もっと気軽に。
でももうそれができないとわかってる。はず。わかってないからこんなわがままを言ってしまうのかな。苦しい。つらいよ。
すきぴはわたしのことどう思ってるの?
それを聞いたら終わる関係だとわかっている。今日もこんなことを言いながら結局嫌いになれずにいい子を演じてしまう。
返事が来なくたって平気だって、ふりをしてしまう。本当は全く平気じゃないのに。
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