カンプ・ノウの奇跡
今から4年も前に遡る。
当時僕は高校2年生。
朝起きて、SNSを開けるととても喜んだことを鮮明に覚えている。
こんなことがあるのかと。
僕はサッカーを始めてからずっとバルセロニスタ(バルセロナファンの名称)だった。理由は単純であり観ていてとても楽しくて、面白くて、魅了されるからだ。2014〜15シーズンでは3冠を達成しており、MSN(メッシ、スアレス、ネイマール)が爆発したシーズンでもあった。このシーズンも凄かったが1シーズンの凄さをの2シーズン後、たった1試合で上回るとは思ってもいなかった。
2017年3月8日(現地時間)
バルセロナはUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でフランスの強豪パリ・サンジェルマンと対戦した。アウェイで迎えた第1戦ではまさかの4-0の敗戦。ホームの第2戦では4点差以上もしくは5点差以上での勝利が絶対条件となった。
スタメンは以下の通り。
バルセロナは普段の4-3-3ではなくより攻撃的な3-4-3で挑んだ。一方のパリはチアゴシウバやマルキーニョスと言った強力なCBがスタメン出場した。
試合は前半終了時点で2-0。バルセロナはあと2点必要だった。後半も果敢に攻め込むバルセロナは開始してすぐPKを獲得した。ネイマールが倒されたシーン。イニエスタのアウトサイドでのスルーパスは未だに鮮明に覚えている。あのパスが今まで観て来た中で1番衝撃を受けたパスだ。これをメッシが決めて3-0。
完全にバルセロナペースと思ったがパリが1点を返した。これでバルセロナは突破する為にはあと3点必要となった。
試合時間も残り約5分。
ここからバルセロナの猛反撃が始まる。
ネイマールがFKを決め、メッシがPKを決めついにあと1点の所まできた。
そして歓喜の瞬間は訪れた。
95分。ネイマールがクロスをあげるとセルジロベルトがスライディングボレー。鮮やかな軌道でボールはネットに吸い込まれた。
試合終了。
バルセロナ6-1パリ・サンジェルマン
2戦合計 6-5
こんなゲームや漫画、アニメのような試合展開が実際に起こすことができるんだと感じた。
この試合を観てから何事にも簡単に諦めることはなくなった。
そして何事にも簡単に諦めなくなったことでサッカーでも私生活でも成長することができた。
惜しくもバルセロナはベスト8でユベントスに敗れてしまった。
それでもこのシーズンのバルセロナはより一層団結力が増していたシーズンだと感じた。
偶然ながら今シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦でもバルセロナとパリ・サンジェルマンが激突している。展開も似ていて第1戦を終えて1-4。バルセロナはアウェイで4点以上取らないと次のステージに進出できない。
もう一度パリを相手に今度はアウェイの地で奇跡を起こして欲しいと願うばかりだ。
バルセロナの選手ならきっと何かを起こしてくれるに違いない。
"Forza Barca"
今週の一曲
アイデンティティ 秋山黄色
めちゃ好きな曲調でノリやすい曲です。