京都ライター塾アドバンスコース2023 第1回目の振り返り
ライターの江角悠子さん主催の「京都ライター塾」8期を修了した4月の頭から1ヶ月半、アドバンスコースがスタートしました。
まずは自己紹介からスタート
今回の受講者、メンバーは5人。
8期でご一緒だった方や江角さんの他のオンラインサロンでご一緒した方もいたけれど、全くのはじめましての方もいらっしゃった。ワクワク。
他の方のお話を聞く、ということはやっぱり面白い。
第1回目のテーマは「型を使って書く」
なぜ書くのか?文章のゴールとは?
最初にそんな壮大なテーマについての質問があった。それを受けて、それぞれが考えるゴールをシェア。
私は発言しなかったけれど、「私の書いたことが誰かの役に立ちますように」かなと思った。そうあって欲しい。
江角さんの考える文章のゴールは「誰かの態度(思考)を変容させること」。「変容」という言葉に惹かれた。確かに、届くだけじゃなくてその人が変わるきっかけになると嬉しいな。
文章のスタートとは?
こちらも受講者への問いかけがあった。
私は「忘れないように。感じた感覚を残しておきたい」ということをお伝えした。
江角さんの考える文章のスタートは「自分が気づいたことを誰かに教えてあげたい!(誰かに何かを伝えたい)」とのことだった。「ねぇねぇ、聞いて!」という感じ。
私の言った「残しておきたい」ということも「私に伝えたい」なのでは?とおっしゃっていただいて、なるほどと思った。
江角さんのお話を聞くたびに「視座が高い」という言葉を思い出す…。
「私」を大事にしたいけど、そこから視点を高くするということができるといいなぁと思う。
原稿は素材が命
・インタビューとは
取材のために人に会って話を聞くこと
・取材とは
記事・制作などの材料となることを、人の話や物事の中から集めること。つまり記事の「素材」「材料」を集めること。
→インタビューでいかに、いい素材集めができるかが大事!ということ。
江角さんの「書き手しかわかっていないことを文章にすることはライターの仕事」という言葉が刺さった。これをやっていきたい。
いい素材を集めるにはしっかりと話を聞く
江角さんが気をつけていらっしゃる、インタビューをするときに気をつける10のポイントを教えてもらった。
ライター塾でも教えていただいたのに…抜けてしまっていて、反省。
そのポイントがこちら。
1 笑顔でいること
2 相手を名前で呼ぶ
3 相手の答えをさえぎらない
4 相手が聞き取れるスピードでゆっくり話す
5 オーバーなくらいに相づちを打つ
6 質問を細かく分ける
7 聞いた話の中から、次の質問を考える
8 分からなかったことは、その場で聞き直す
9 いいと思ったことは伝える、自分の感想を伝える
10 相手のファンになること
特に気をつけようと思ったのは8番め「分からなかったことは、その場で聞き直す」ということ。私が「人に聞く」が少し苦手だから。不快にさせるかなとか、時間を奪うことにならないかなとか、うじうじ考えて聞けないことが多い。
ここで江角さんがおっしゃっていた「普段の会話では場の空気を考えるけれど、インタビューではいかに書くために良い素材を集めるか」という言葉を聞いて、大事なことは何かを意識して行動しようと心に刻んだ。
ワークの時間/自分の推しをすすめる
突然始まったワーク。しかも1番目に指名されてびっくりしたし戸惑った。
なんで推しなんだ?という疑問もあったけど、そもそも私が「推し」というほと嵌っている人も物も思い浮かばなくて、まずそこから焦る。みんなにシェアしたいこと?だったらヨガかなと、話を始めた。
アーカイブを見てみたけれど、まあまとまってなくて、笑ってしまった。でも言いたいことはちゃっかり言っていて、私っぽいなぁ。
お話が上手な方が多くて羨ましいなぁと思いつつ、最後の方のお話を聞き終えた時、江角さんからの質問。「印象に残った話を1つ選んでください」と言われた。
なぜ印象に残ったかということを江角さんが解説してくれている時にようやく、「そういうことか!」となった。
今回のワークは文章ではなくお話しだったけれど、まさに「気持ちが動く」という体験が私の中で起こっていた。そして、その体感を言葉で説明してもらったような気がする。
気持ちが動く紹介とは?
その商品(サービス)を買ったら、どんな「いいこと」があるのかイメージできるということ。例えばライターとして書いていくであろうお店紹介でも商品紹介でも、もしくは自分のサービスを伝える場面でも。書いて相手の気持ちに変化を届けたいという文章を書くための型はたったの「2つ」
・「AだからB」→超納得!
・「AなのにB」→マジで?(ただし、理由が必要)
とってもシンプルなのに、ここでも「なるほど!」
はじめて聞いた文法ではもちろんないけれど、意識して書いていたかというとできていなかったこと。
あらためて、学んだことだった。
※追記:江角さんが教えてくださったこの「2つの型」は、江角さんが先輩ライター・さとゆみさん(佐藤友美さん)のゼミで学ばれた内容です
再び
気持ちが動く文章とはどんな文章?
個人的エピソードは面白いし、響く。だから行動につながりやすい、印象に残るということ。所謂「エモい」文章になるということを教えていただいた。
エピソードで始める
↓
なので今日はこれを紹介したい!
↓
この商品、あなたにこんないいことが!(AだからB OR AなのにB)
↓
こんな風に使えます(使用シーンなど)
という流れに沿って書くことで、読んだ人の心が動く文章になるということ。分解してもらってとてもわかりやすく受け取ることができた。
そしてもう1つ大事だと感じたのは「使い分け」の話。
個人的エピソードが入るエモい文章が適切なのか、そういうことを外したポイントが伝わる文章が適切なのか、それはクライアントの方が何を求めているか、それを擦り合わせることが仕事のスタートなのだということ。
文章のゴールというのは、ライターとして、仕事として書く時にはクライアントと共有することが大事なのだと感じた。
また、他の受講者の方の質問にへの答えにもあったけれど「その文章の内容の知識がない人に対してもわかる言葉で書くこと」ができるようになりたいとも感じた。
全体の感想
「なるほど」という言葉ばかりが出る時間だった。
江角さんの説明を聞くと目から鱗、というよりも「当たり前」とすら感じることなのに、でもそれを自覚していないことが多いなということに気づかされた。
読み手として何も意識してないんだなぁということかもしれない。自覚すること、そして「なぜその書き方(型)か、その伝え方をしているか」を理解して書くということが大事だと感じた。
余談だけれど…ブレブレの私がいることを実感する時間でもあった。
書くこと、その技術を学びに来ているはずなのに、他の人を聞いて凹んだりしていた私も発見。
最近、心の動きがありすぎて酔いそうなくらいの毎日(というか一瞬一瞬)を過ごしています。
だからこそ、アーカイブと資料とで復習することができるのもありがたい。
そしてもっともっと、伝わる文章を書けるようになりたい!とあらためて強く感じた時間でした。
次回以降も楽しみます!
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