京都ライター塾アドバンスコース振り返りレポート(第2回)
ライター・エッセイストの江角悠子さん主催「京都ライター塾 アドバンスコース」を今年の5月から受講しています。
月に一度と油断していたら、あっという間に2回目がやってきました。
ライター塾アドバンスコースに興味のある方にお届けすべく、2回目も振り返り記事を書いていきます!
●前回の課題「推しの記事」添削の読み合わせからスタート
1回目の学びのテーマだった「型を使って書く」。その教わった型(「AだからB」もしくは「AなのにB」)を使って自分の「推し」記事を書く課題を事前に提出していました。
その課題を江角さんが添削くださっていて、その赤入れ原稿を戻していただいてまずは各自がその「赤」を確認する時間。
推敲して提出したはずなのに、バッチリ赤を入れていただいていた。
経験値が足りていないとわかっているけれど、「なぜ教わった内容を文章に反映できないのか?なぜ自分で書いている時にその視点が抜けていることに気づけないのか?」と少し悲しさも感じつつ赤字を読んでいった。
赤入れ原稿を読んで気づいた私の反省点は、
・私の頭の中のことを言葉にすることをすっ飛ばさない
(私以外は誰も知らない前提を忘れずに書く)
・文章の構成を考えて書く
(言葉や文を入れ替えるだけでグッとわかりやすくなる)
・文章の目的=ゴールが不明確
(書いた文章で読者にどうなってもらいたいのかが見えていない)
つまりは「誰が読んでもわかる文章」にできていないことがわかった。
商業ライターとして書くならばその視点は絶対に忘れてはならないこと。そのことを叩き込もう。
他のみなさんの気づきの共有もとてもためになった。
・推しのことなのに、個人的なエピソードを書ききれなかった
・公式サイトの影響を受けて、媚びてしまう気がする
・読者が誰なのかによって、文体や言葉遣いが変わることがわかった
などなど、確かに!ということばかりだった。
●あらためて「型を使って書く」時の書き方
エピソードではじめる
↓
なので今日はこれを紹介したい!
↓
この商品、(読者に)こんないいことが!
(AなのでB もしくは AなのにB)
↓
こんな風に使えます(使用シーンなど)
という流れで書くと、いわゆる紹介記事として成立する。そしてそして速く書くことができる。
今日気づけたのは、型の前後を意識すること、文章の流れ(構成)を意識することも大事だということ。分解して教えてもらってわかったことだった。大きな収穫!
またそもそもエピソードとは何か、ということも言葉にしていただけた。
エピソードとは
・実際に会ったこと
・行動、身体の感覚を入れる
ということ。
例文を見せていただきながら、エピソードを書く=事実(自分が体験したこと)をそのまま述べるだけで、わかりやすい文章になるということがよくわかった。
●原稿を書く前に考えておくべきこと
あらためてまとめていただいた、書く前に考えるポイント。
・誰が読むのか?(読者は誰か)
・文体はどうするか?
・この記事を通して何を伝えたいのか?(目的は)
・読んだあと読者にどうなってもらいたい?
ゴールを意識して書き始めることの大切さを感じた。
●媒体と読者について
推し記事の課題を書いた時にもうっかり忘れてしまった「読者」のこと。今日は読者について教わった。
まずは、「あらゆる媒体・雑誌には読者がいる」ということ。
誰が読む媒体なのかを事前に研究して書かないと伝えたい人に伝わらない。
そして「雑誌・媒体の特徴を掴む」ということが大切だということ。
・雑誌の特徴、雰囲気
・読み物ページの特徴
・よく出てくるキーワード
・どんなタイプの読者が読んでいそう?
・書くときに意識した方が良さそうなこと
誰が何のために読むものなのか、そこをわかっていないとミスマッチが起きてしまうこと。ライター塾でも教わったはずなのに…忘れているというか、身についていないなぁ。
研究するからこそ、自分が書きたいことを書ける媒体を見つけられる。書くチャンスを見つけることができるということも思い出すことができた。
●メインテーマ=企画書を書く
自分が書きたい媒体が見つかったら、実際に企画書を書いてみる。その企画書の書き方について教わった。
企画書に書く内容は、
【想定雑誌名】
【想定読者イメージ】
【企画タイトル案】
【企画内容】 (どんな内容が入るかわかるように)
【(時間があれば)この企画を考えた理由】
これらを盛り込んで、A4サイズ1枚にまとめる。忙しい編集の方にパッと読んでもらえるようにすることが大事。
ここで江角さんから「企画書のゴールとは?」という問いがあった。
その答えはシンプル。採用されること。
ただ採用されるには、
・読者へのメリットが感じられること
・どんなページになるかを(雑誌・媒体に)関わる全員が想像できること
が必要。
つまりは、ゴールが明確で、共有できていること。そうすれば安心して任せてもらえるんだな。自分のことに置き換えてみるとよくわかる。
●全体を通しての感想
知識を「持っている」と「使える」ことには大きな隔たりがあることを感じた時間だった。
持っているだけじゃ、わかっているだけじゃダメなんだよなぁ。わかった上で実践できないと。
そして、最後の企画書のお話の中で特に刺さったのは、「自分の武器と読者を一致させる」ということ。
私が書くことで喜んでもらえること、差し出せることは何か、それが私には大事な問いだと感じている今です。
まずは自分の武器を洗い出すところからスタートします!
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