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占星術的ミッドライフクライシスとの向き合い方

ミッドライフクライシスとは


ミッドライフクライシスとは、「中年の危機」とも言われる
人生における危機的な出来事を経験しやすい重要な時期を指します。
35〜45歳頃にかけて起こる、精神的・身体的な変化を経験しやすい時期。

スイスの精神科医・心理学者:カール・グスタフ・ユングは、
「中年期において人は、大切な人生の転換期を経験する」と考えたそうです。特に、32〜38歳の間に起こる、個人の中にある深刻な変容を「生の転換期」だと唱えました。(現代では40歳前後に相当すると言われる)

中年の危機とは、子供から大人への移行期に訪れる多感な時期(思春期)と同様の危機的発達時期だと考えられており、大人の第二の思春期(思秋期)だと言われています。
人生の前半に無視してきた問題や、心の底に蓋をしていた欲求などが、この時期になって訪れるのです。

【外的要因】
老いや衰退
身体的変化の自覚
子供の巣立ち
環境の変化など

【内的要因】
孤独感
虚無感
人との比較による自己否定
喪失体験など

アメリカの心理学者:ダニエル・レビンソンによれば、80%の人が中年期に大きな危機を迎えるとされています。
本当の自分の生き方やあり方を見つめ直す重要な危機。問題を見つめ直すことは時に辛く逃げ出したいことかもしれませんが、この時期に勇気を持って立ち向かい、向き合い、乗り越えることができると、その危機的な側面は自分にとって新しい可能性や創造性への飛躍につながる、非常に意義深い心の葛藤なのです。

占星術で読み解くミッドライフクライシス


占星術的には、出生時(ネイタル:N)の大惑星と現在運行中(トランジット:T)の大惑星がある一定の角度を形成する時期を、人生のターニングポイントとして読み解くことができます。

  1. N冥王星×T冥王星 90度形成

  2. N海王星×T海王星 90度形成

  3. N天王星×T天王星 180度形成

  4. N土星×T土星 180度形成


1.N冥王星×T冥王星 90度

時期:36〜40歳前後(個人のホロスコープにより異なる)
テーマ:「自立」
・心理的なプレッシャーを感じやすい時期
・公私ともに「依存関係」からの決別
・他責からの卒業
・出直し、新天地へ踏み出す


2.N海王星×T海王星 90度

時期:41歳前後(個人のホロスコープにより異なる)
テーマ:「内観」
・人が羨ましくなる
・自分の人生が味気なく感じる
・孤独、喪失感
・現実逃避、抑うつ
・これまで信じてきたことが溶けて、足場を失うような危うい感覚
・自分の心の声に耳を傾ける
・自分の内面と向き合う
・抗わずに静かに時が過ぎるのに身を任せる(波に向かわず、漂うイメージ)


3.N天王星×T天王星 180度

時期:42歳前後(個人のホロスコープにより異なる)
テーマ:「変化」
・個性化の完成
・内側から湧き上がる変化VS外から訪れる突然の変化
・ショックな出来事
・変化を受け入れる
・現状にしがみつかない


4.N土星×T土星 180度

時期:44歳前後(個人のホロスコープにより異なる)
テーマ:「再評価・再構築」
・手持ちの資産、才能の洗い直し
・自分にとって真に価値あるものを残す
・今後のビジョンを構築させる
・役割の変化
・安定よりも、本当に望む道であるかを問う
・自分の選択に腹を括る覚悟を持つ



占星術的ミッドライフ天気予報の活用法

前述した時期を知ることは
未来予測としての当たり外れで終わせるのでは意味がありません。

今から雨が降るのか?嵐が来るのか?快晴なのか?
前もってある程度予測することで
雨なら傘を持って行こう!
嵐なら危うい箇所を補強して備えておこう!
晴れならスニーカー履いて颯爽と出かけよう!
と、自分なりに作戦を立てることができます。


ただ未来を待つのではなく、自分ができる範囲の準備や計画を立てて
ベストを尽くし進むためのヒントに生かすこと。


辛い時期でも明けない夜はないと、先を見通す視点を持つこと
不安になる心を自分の「真ん中」に戻せること。


自分で生き方の舵をとり、自分の人生を悔いなく生きていくための
ツールとして、うまく星を活用していきましょう。

星が人に直接何かをしてくるわけじゃない。
行動を起こすのはわたしたち自身です。


ミッドライフクライシスを怖がり過ぎず、
本来の在りたい自分に向けて徹底的に向き合い
建設的な立て直しを図る時期として、
その過程すら楽しんでいきましょう!

以上、ただいま絶賛ミッドライフクライシス渦中にいる
結月からの報告でした。



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