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釣鐘と提灯

ある和尚と弟子が道を歩いていると、壁に絵が描かれていた。

見ると、釣鐘と提灯が天秤にかけられており、釣鐘が左上、提灯が右下に描かれていた。

これを見た弟子は、得意げに「何で釣鐘が軽いんですか。この絵を描いた人は気違いですね。」と話した。

すると、和尚は「これは、世間の考えを表した絵だよ。釣鐘は、人生の目的で、提灯は仕事を表している。世間では、仕事ばかりを重視して、肝心な人生の目的を疎かにしている。それを、そなたに分かってもらうために、私が描いたのだ。」と和尚は弟子に話したという。

私達は、何のために生きているのか。人間として生まれてきて良かったと言える、生まれてから死ぬまで一貫した人生の目的とは何か。

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