「リモート化の未来」への一石

先日、親戚の方に不幸がありました。

私は、通夜・葬儀に参列するつもりでいました。

しかし、緊急事態宣言は解除されてはいるものの、新型コロナウイルス感染を抑えている状況を維持していたのに、県外からの参列者から万が一コロナを持ち込まれてしまってはいけない、との理由により県外などからの参列は控えて欲しい、とのことでした。

個人的には、緊急事態宣言中の 遊び や 旅行 による県外移動は、自粛するべきだと思います。       だが、今回は緊急事態宣言が解除されていて、目的も故人とのお別れです。不要不急ではないと思います。しかし、私たちがコロナを保有してない、という保証はないため、多くの方に迷惑をかけないようにするために、断腸の思いで参列を諦めました。

私自身、故人には幼少の時より、たいへんかわいがっていただいたので、最期にお礼を直接伝えたかったため、非常に残念です。

そして、参列出来ないなりに、何とか手段はないか、ない頭を一生懸命フル回転し、

葬儀自体をリモート配信することは出来ないのだろうか、と考えました。

ネットで 、葬儀 リモート で検索したら

私なんかが考えるずっと先の3月24日時点で、葬儀のリモート化については鎌倉新書さんによって考えられていました。

1番最初に考えたのが、どこなのかは分かりませんが、流石だと思います。

記事の中では、リモートとして2つのリモートが書かれていました。

①葬儀の打ち合わせのオンライン化 

②葬儀のLIVE配信

しかし、記事の中で気になるところがありました。

遠方にお住いの方・高齢で参列の難しい方の参列の手段として、リモート化やライブ配信もあるかもしれません。しかし、『故人様との最後の別れという大切な場』『参列者のネットリテラシー』を加味すると、急速拡大するという印象はないです。

というところです。「急速拡大する印象はない」 のではなく、急速拡大しないといけない のではないだろうか?

高齢化と都市集中化がさらに加速していくであろう日本において、高齢者の親子が兄弟姉妹が友達が、ずっと離れ離れにならずに生まれ故郷で死を迎える訳ではありません。

例えば、島で生まれた姉妹。姉は島に残り、妹は島から都会に出て、結婚し、そこで家を持ち、お互いに90歳を超えるまで電話で愚痴などを話したりする仲の良い間柄で過ごしていたが、突然姉が亡くなったとして、90を超えるお婆さんが葬儀のために島に向かうのは体力的にも、どれほど大変なことであろうか。

そんな時代が、もう来ているのです。

実際の参列は、出来ないにしてもLIVE配信を通して心は参列はできる。そして、タブレットなどでリモートを使い、お互いに顔を見合い、一方的な会話になるかもしれないが最後のお別れが出来る。

確かに、ネット完備するのに費用はかかるかもしれないです。葬儀社も会社であり、採算のないことはしない、と言われればそれまでかもしれません。しかし、ゆくゆくは故人や参列者思いの会社が求められ、残っていくのだと思います。

都会のオンラインと並行して、都会ではない土地の葬儀社も葬儀のリモート化を進めて欲しいです。

以前、乙武洋匡さんがリモートについて「残しておいてね、そういうの僕ら、めちゃくちゃ必要だから。」と話されていました。

乙武さんのような方からしたら、まさにそうだと思います。

私たちは、これまでリモートの恩恵を受けなくとも何不自由なく生活ができていました。しかし、コロナにより気付かされたことも多々ありました。

この表現が正しいのかは分かりませんが、

ノーマライゼーションの考え方です。

これまで障害のある方が、生活するのにリモートは欠かせないものであっただけでなく、今後も当然欠かせないものであるはずです。と同時に、私たちも少なからず、リモートの便利さを目のあたりにしました。マイノリティがマジョリティの側に立つことは難しいことが多いが、マジョリティがマイノリティに寄り添って共存することは可能です。コロナの期間だけのリモート活用にとどまらず、将来におけるリモートの見出し方を私たちは実感したように思います。それが、これまで障害者の方達が参加出来なかった活動に、リモート参加することで、活動の幅が広がることが望ましいです。

長々とリモート葬儀について書きましたが、それは、色んな場面で活きる と思います。

例えば、

老人ホームに入居した高齢者のお孫さんの結婚式.披露宴のリモート参加
孫の入学式、卒業式のLIVE配信視聴
店で開催される同窓会の転勤者のリモート参加

など、他にも沢山あるのではないかと思います。

一昔前だと、信じられないようなこともあるかもしれませんが、時代はその時その時で変わっていきます。多くの分野で、時代にあったリモートを導入する流れになることを切に願っています。

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令和の人吉藩主
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