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食育は心と体をつくる
「食育」って言葉を初めて知ったのは、長男が小学校に入った時でした。
それまでは、全く知らないまま子育てしてきました。
うちの祖父母が農家だったこともあり、オヤツ変わりに新鮮な野菜を、畑から人参やトマトなど旬のものを採ってきて食べるのが好きでした。
採れたての旬の野菜は、甘くてオヤツみたいな味がします。
大人になって、スーパーの野菜を食べた時の(何の味もしないじゃん!?)って衝撃は忘れられません。
採れたての旬の野菜は色も味も濃くて、とにかく甘くて美味しい!!!
それを知っているからこそ
生産者の大変さと愛情を見てきたからこそ
子供たちにも食べ物の自然な美味しさ、作っている人の愛情を知って欲しいと思い子育てしてきました。
祖父母は嵐の日や台風の日、危険なのに増水してるのに「だから行くんだ」と畑の野菜たちを心配して、カッパを着て豪雨の中よく畑の様子を見に行っていました。
毎日の水やりや草むしり、肥料もかかさずひとつひとつの病気がないか、子供のように毎日観察しながら大切に育てていました。
子供たちに
「豆腐はどうやって出来ているの?」
と聞かれれば、大豆をスーパーで買ってきて、豆乳とニガリで豆腐を一緒に作って出来立てを食べる。
子供たちも自分で作ったものは、いつもより喜んで食べてくれるので嬉しい。
「味噌は?」
「お餅は?」
「納豆は?」
「ヨーグルトは?」
聞かれるたびにYouTubeで作り方を見て、美味しそうでカンタンに出来るやり方を探して一緒に作って食べていました。
今も、どうやって作られてるの?がくると一緒に作って工程を見せて一緒に食べる。
家庭菜園も採れたての野菜を食べてほしくて、野菜を育てるのは時間がかかるのを知ってほしくて一緒に始めたことでした。
今は野菜がお高いので家庭菜園やってて良かったなと思います。
今年は、たくさん採れてトマトピューレやジェノベーゼソースにも出来ました。
「これ、あまり好きじゃない」と変な顔をした時も「これは大事に育てた人がいて、それがスーパーにいって、お母さんが買ってきて作って、いま食べてるんだよ」
と言うと、「そうかぁ」とフムフムしながら食べてくれます。
長男が「食育」の話しをした時、私の母や祖父母は「食育」をすでに私にやってくれてたんだと気づきました。
食べ物を美味しく頂くこと
命を美味しく頂くこと
心と体も健康に感謝の気持ちも育つので、母や祖父母のお陰で私も自然に「食育」していました。
大事に育ててくれて、ありがとう。
大事に思う気持ちや感謝の気持ちは、「食育しなきゃ」と思わなくても、自然と繋がっています。
温かい気持ちになりました。