2023年富士ヒルレポ(今更W)

殆どの人が忘れていると思うが、昨年大会当日後、色んな人がレポを上げる中で半分ふざけて大会レポートは来年書きます!って言ってるんですなw。

ハルヒルのエントリーも始まったみたいで、SNS界隈では今年のヒルクライムについての話がボチボチ上がって来ているので、ちょっと書いてみようかなと。

では…。

・目標
・大会前期間
・大会前日
・大会前夜~当日
・レース序盤
・レース中盤
・レース終盤

目標:ゴールドのみ。64分59秒でも良いと周知する。
大会前期間:一昨年と違い一人で目標が達成できる状態に出来なく、メンバーを募ってトレイン就活。メンバー条件は、既ゴールド取得者か、ワンちゃん勢ではなくほぼ確実的な脚力を満たしている者十数名に絞る。
大会前日:受付場所に自転車で向かったときに、昨日まではなかった大腿四頭筋に張りを感じる。踏むと乳酸が溜まるような感覚であり恐怖に見舞われる。後にこれについては、昨年富士3ピークスをやろうとした際にも出現し、未だ原因特定中と検証中。
大会前夜~当日:家を出るときは体重65㎏。メンタルの悪さに関してはどっかに記載があると思うので省略。
大会当日:機材については、別途ブログ通り。ギアは12‐25を選択しているのと、悪天候のため路面状況がウエットではないかと思いルブをいつものfinishlineのウエットルブで臨んだ。
レース序盤:物凄い混みあう中、出来る限りのトレイン仲間でスタート。仲間以外のトレインの入込みについては、中切れの懸念があるので「トレイン組んでいるので、つくのであれば最後方でお願いします。」と断りを入れることは事前に決めていた。かっこ悪いなと感じつつも出来るだけ目標達成を優先する。スタートして2つ~3つのトレインにパスされたが、それぞれゴールド以上のものを目標としているものを知っていたから、打合せ通りパス。兎に角、自分たちは1分から1分半をマージンに秒単位で目安になるタイムだけを意識し都度声がけするだけ。一合目手前までにもう一つ大きめの集団にパスされたが、「追う必要はない!」とここでも声を上げる。現に3合目手前位で吸収する。スタート直後からゴールラインまでは、この声掛けが非常に重要で、心強くなれるし何よりも気持ちが引き締まったり踏ん張れる。
レース中盤:平坦や緩斜面が混じってくる中で、私は仲間に頼るだけではなく仕事をしようと事前に心に決めていて、平坦~緩斜面はほぼ前にでて牽いた。少なくとも5倍以上は出ていたと思う。勿論前に出る時は、「引くよ!」と声をかけてだ。3合目過ぎて来ると仲間内でも大体前を牽くメンバーが絞られてくる。先に行った集団を吸収し始めるのもこの辺りから。知らないメンバーを吸収したり、人と交錯する際はその人の息遣いに自分は注意していた。その位冷静さがあった。常に先頭から4~5番目位の位置でローテをするのを意識。しかし余力もまだある中、何か嫌な感じがしたのを覚えてる。それは落車という形で現れた。吸収する集団は蹉跌の如くくっつき、時に3列以上になり綺麗にローテが回らないときが増えてた。ロードレースはやらないが、自分が嫌な感じを受けたのは確実で、「前詰められますか?」と2回くらい仲間以外の人に声かけている。ガシャーンと後方で音がしたのはそんな時だった。悲しくも自分のメンバーを3人失うことを知ったのは、勿論ゴール後だった。一人はフレーム全損DNF、1人は住まいも近くて練習もしたし、もう1人は落車に巻き込まれながらその後66分台で登頂するも65分を切れてないから悔やまれる。
レース終盤:キツクなり始めるのは周りも一緒。山岳スプリットを挟む急勾配区間でも声掛けは続く。実は勾配がそこそこある区間でももう一度後ろで落車の音を聞く。幸いにも自分の仲間ではなかったが、そんなこんなで奥庭を登っていよいよ平坦区間になるところは、周りもアドレナリンがでてるし、最高の天候条件も相まって物凄いスピードでうねるように集団が進む。ここでも仕事をすべく先頭~3番目あたりで牽く。因みにこの時も加速する際、誰かがチェーン落ちか何かして、あぶねーよ!と怒号が飛んでいた。正直マジ勘弁してくれよと自分も思った。カーブを曲がって最後のトンネルに入るとき、何名か自分の仲間もいる事を確認し最終トンネルを抜ける。
出ればもう数百メートルの坂を上るだけ…。この後はどこかで記載した通り、サイコンに目を落とし、フッと体から力が抜け、出し切るということはできずただ淡々と漕ぎ続けて、ゴールラインを跨いで幕を閉じた。

これを最後まで読んでくれて、かつ今年ゴールドを目指す人に伝えたいことは2つ。
老婆心かも知れないけど、声掛けが必要だし強い味方になること。そして当日はカフェインもさることながらガンガンにアドレナリンがでてると思うけど、冷静な状況判断が運命を分けるということ。それはヒルクライムであっても、私の後方で落車が2度もあったことを知って欲しい。
本気で今年の富士にかけている人には切に思う。今年も天候が良くなってくれる事を。

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