解説「ハウルの動く城」
解説するまでも無いかもしれませんが、宮崎駿作品「ハウルの動く城」の一つの大きなテーマは〝力の安定化〟です。流れ星の生命体のようなものは新時代における新たな力の象徴です。その力を飲み込んだハウルは自身と心臓を分裂させながらも強大な魔力を持つ者となっていました。
ソフィーが最後に入った扉の先はハウルの過去であり、それはハウル自身でもはっきりと思い出せなくなってしまった記憶の源流の部分です。ソフィーは壊れた城の中の扉の先でその原因を記憶したことによってカルシファーとされたハウルの心臓をハウルの胸に戻すことが出来たのです。
自身と心を一つにして力を安定化させたハウルが世界に存在出来たことによって、これまでの呪いという呪いも解ける形になります。それはソフィーがキスしたカブが人の王子に戻ったように、世界の力の安定化が示されてゆく未来が描かれています。つまりあの世界は平和を取り戻す形になります。
It may be unnecessary to explain, but one of the major themes of Hayao Miyazaki's work "Howl's Moving Castle" is "stabilization of power." The shooting star-like life form is a symbol of new power in a new era. Howl, who absorbed that power, became a person with great magical power, even though he split himself and his heart.
The door that Sophie entered last leads to Howl's past, which is the source of memories that Howl himself could no longer clearly remember. By remembering the cause behind the door in the broken castle, Sophie was able to return Howl's heart, which had been turned into Calcifer, to Howl's chest.
The fact that Howl, who has stabilized his power by uniting himself with his heart, can exist in the world, also breaks the curse that has been in place until now. Just as the turnip that Sophie kissed turned back into a human prince, a future is depicted in which the stabilization of the world's power is shown. In other words, the world will regain peace.
🙄（ちなみにハウルは初めからソフィーが普通に年老いた人では無いということが分かっていたんだな。驚いたそぶりを一切見せないどころか、引越し（城の改造）をした時もソフィーの部屋を作ってあげたぐらいだものな。）
🙄（あの宮殿に呼ばれた時の階段が何であるのかというのは、神社の階段のような穢れや煩悩を払い除ける意味があるのではないか。なので〝魔女〟は登る過程で持っている魔力を失うことになった。）
🙄（しかし宮殿を司る王女のような存在も戦争に加担している。それは星のような生命体エネルギーの力を利用目的だけに考えているからである。実はその生命体エネルギーそのものが生命を持つことに気づいて無いからだ。）
🙄（ハウルは少年の時、星のエネルギーを手に取り、話しかけた後、飲み込んでいる。つまりハウルは星のエネルギーそのものが命を持つことを気づいていた。だが飲み込んだ代償として自己と心臓が二分されることになり、ハウルは自分の呪い、つまり心臓に宿った命があることを誰にも伝えられなくなった）
🙄（つまり「ハウルの動く城」という作品は、呪いの掛け合わさった者達が起こした奇跡の物語である。）
🙄（…そうなると、そもそもヒンって犬なのか？という…。）😅
🙄（何故おばあちゃん（元・荒地の魔女）がハウルの心臓を欲しがっていたかというと、ハウルには心臓が無い為に女の心臓を食べるというような言われが表すように、ハウルの存在が知られているのは強大な魔法使いで在りながら、（続））
🙄（心が無いことを知られていて、荒地の魔女は心臓を手に入れればハウルが手に入ると思ったからであろう。つまりソフィーの恋敵なのだ。）