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大学サッカー部を辞めて思うこと「本気を出したけど、敗北した」

この大学3年間、僕は本気を出した。誰よりも頑張ったなんて、とてもじゃないけど言えない。それでも、僕は僕なりに本気を出した。毎日トレーニングのためにジムに行き、ジムも普通のジムと初動負荷の2種類のジムに通い、その両方をほぼ毎日ハシゴしたし、毎日8時間睡眠して、食事も徹底し、体調、体重、筋肉量も管理した。

一切の妥協をせず、「本気」を出し切った。それでも、プロにはなれなかった。このまま大学で続けても、プロにはなれないと判断した。

だから、僕は少し遠回りになるが、社会人2部リーグのチームに移籍した。(機会があれば、人生の遠回りについても深ぼってみたい)

言い方を変えれば、

僕は大学からJリーガーになるという挑戦に「敗北」したのだ。

弱さ。

僕は弱い。表上のグラウンドや、SNSなどは、メンタルが強く、ストイックであるというように振る舞っているから、そのような強い印象があると思うが、実際にはとても弱いのだ。

今回の選択もなかなかの勇気を要したし、その選択をした後は本当にこれは挑戦なのか、逃げじゃないのかと、何度も自問した。

その自問に終わりはなく、不安は無くなることはない。だが、この大学の3年間で本気を出し切れたかどうかに対しての不安は全くない。

その日、その日のやらなくてはいけないことをやり続けたからだ。やっぱりめどくさいなぁと思ったりする時もあるし、妥協しそうになることもある。実際に妥協することもある。でも、本気を出し切った。そう言い切れる。

強さ。

そして環境を変えた今、弱さと向き合っている。環境を変えれば何かが変わる。そんな弱さが滲み出ている淡い期待が、いま首を締め出している。

結局のところ、環境を変えてもやることは変わらず、やれることも変わらない。

そんな簡単には上手くいかない。そんな絶望感とか、焦燥感とかと向き合うとき、本当の強さが問われると思う。試合で活躍した時や新シーズンが始まる時などは、テンションが上がっており、モチベーションも高い。その時に、目標を高らかに言ったり、大きなことを言ったりするのは、誰にでもできる。

でも、本当に強さが問われるのは、思っていた未来と違う現実に直面した時とか、試合にも出られなかったり、上手っていない時とか、代わり映えのしない日常などの、テンションが落ち込んでいたり、モチベーションが高くない時だと思う。

そんな時に、前向きな振る舞いができるか。困っている人を助けられるか。それが強さだと思う。

こんなことを言っているが、僕も弱い。だから、前向きな振る舞いができる時ばかりではない。でも、日頃から前向きに生きていると、弱っているときに助けてもらえる。

そんな生き方をこれからもしていきたい。


あわりに(伝えたいこと)

新しい1年が始まりもうすぐ6ヶ月目に突入しようとしている。そして、新年度が始まり2ヶ月が経とうとしている。

今読んでくれている、目の前のあなたもそうだろう。今年こそは、今年度こそはと高らかに目標を掲げ、環境が変われば、何かに期待し、結局何も変わらない現状に絶望している頃ではないだろうか?

僕もそうです。

でも、それが普通です。

ここで一つ。僕が絶望した時に思い出すことがあります。それは、人間の備わっている性質に「ホメオスタシス」というものです。これは、常に身体の機能を一定に保とうとする働きのこと。

熱ければ上がれば汗をかき身体を冷やそうとしたり、寒ければ震えて身体を温めようとする。他にも、傷ができれば治そうとしますし、細菌が身体に入れば咳を出したり熱を出したりして、菌を排除しようとする。

このように、人間の身体にはこのような性質が備わっています。

これは何かを始めて続けようとする時にも同じことが言えて、ダイエットを始めて最初は続くけど、気がついたらリバウンド。勉強をやり始めては、長く続かない。

このように何かを始めると上手くいかず、続かないのは、身体が始める前の状態に保とうするからです。

でも、それでもやり続けると段々身体がそれを通常時だと受け入れ始めるのです。


何が言いたかったかと言うと、そんなに簡単にはいかないということ。そして、何かを始め挑戦すると(就活、新生活、新たな挑戦全て)、必ず痛みは伴い、何度も敗北するということ。

それは、自分1人ではなく、誰もが同じことである。

しかし、何か行動を起こし挑戦すれば、それが上手くいく、いかない関係なく必ず成長はしている。この重要なことを忘れてはいけない。

必ず成長している。だからこそ、苦しくなったら休んでもいいから、そこで辞めてはならない。

成長の先にしか成功はないから。



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草場勇斗 | アフリカのケニアでプロ
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