シーズンが終わり、夢も終わった。
今シーズンが終わり、現実を突きつけられた。
大学でのラストシーズンが始まる前に、J3のチームに入るためにと、大学サッカーをやめるという決断をし、社会人リーグに入るという選択をした。しかし、現実はそう甘くはなかった。
結果、シーズン10得点で、得点ランキングは3位で終わった。
新しい環境に上手く適応することが出来ず、なかなか出場時間がなかった。しかし、やれることはやり続けた。
今シーズン、練習は人数は基本的に10人程度で、GKもいない。今シーズンはほとんどシュート練習をせずにシーズンを過ごした。
それがFW(フォワード)の自分にはなかなかキツかった。
僕は本当に得点を取ることが好きで、得点を取ることに全てを懸けてプレーしてきた。そして、それは公式戦に限らず練習から同じで、むしろ練習での得点からコンディションを上げ、メンタルの調子も仕上げていくタイプだ。
それがシーズン通して出来なくて、試合でしかゴールに向かってプレーができなかった。逆にその鬱憤が試合でシュート一球一球にかける想いを強めていたかもしれないが。
そうしてメンタルとプレーのコンディションを上げられず、シーズン途中は本当に上手くいかないことばかりで、練習に行きたくないと思う日々が続いた。
練習に行っても、GKがいなく、不得意なポゼッションの練習で、下手すぎてうまくいかず、さらに、落ちていく。「俺は何をしに1人淡路島に来たんだ」。苦しかった。
何度も何度も地面と目が合った。
ポゼッションも毎日毎日していたら最初よりは上手くなった。しかし、弱みを補うことばかりに気がいき、得意のゴール前のプレーも出せなくなっていた。
そうしてなかなか思うようなプレーが出来ないままシーズンは終盤に向かった。
「本当にこのまま終わるかもしれない。」
シーズンの終了
シーズン終盤、少しずつやるべき事とやらない事がが明確になり、感覚が戻ってきた。しかし、そうしてる間にシーズンは終わった。
夢を追うということは、叶える人と、諦める人がいる。
正直、サッカーでの天井は見えたと思った。確かに、辞めない限りは可能性はあるのはある。その可能性は一生あるのかもしれない。でも、本気で目指してきたからこそ、その厳しさはわかる。
サッカーを続けている限り、ずっとあるその0.何パーセントの可能性に縋り続けることが挑戦だとも自分で思えない。それは自分にとっては惰性であり、自分に嘘をついていることになると思う。正直、ずっと続けてきた物を失うのは怖い。だから。
でも、どうだろう。それは僕のモットーである、「挑戦」に当てはまるのだろうか。
夢の終わり
「日本代表を目指してサッカーをすることを辞めます。」
中学2年生の冬から本気で追い続けてきた夢を諦めます。
夢を追うということは、叶える人と、諦める人がいる。残酷かな、それが現実です。
でも、僕は中学2年の冬、絶対に日本代表になると決めたあの日から、サッカーと向き合い、自分と闘ってきた。その自負はある。
上手くいかないなりに、手を抜かず、ど真剣に向き合ってきたから、いまは妥協しない方をとれる体力はついてきた。
人生はどこまでも自分と向き合うものだし、自分がやったこと、やらなかったことは自分が知っている。
そこからは逃げられないし、逃げたくない。
才能のある、ないは、確かにある。実際は努力してもどうにもならないこともある。
でも、与えられた現実の中で、自分と向き合い続けることで見えてくるものも確かに存在する。
「日本代表になるという夢をあきらめて、現実を生きます。」
僕の日本代表になるという夢を応援してくれた人、笑ってくれた人、全ての人に感謝します。
ありがとうございました。