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下から8番目のソフトクリーム

昨日は、僕が運営しているコミュニティ「HOME」の皆さんとのオフ会を企画しました。

僕が住んでいる岩手県に、わざわざ東京や大阪などからもメンバーの方々が来てくださって、みんなでワイワイと、嬉しいひとときを過ごしたんですよね。いや〜、楽しかったなぁ〜。

せっかく遠方から来てくださったメンバーさんも多かったので、地元で有名なソフトクリームを紹介したくて、11人の団体でお店に食べに行ったんです。

お店に到着してみると、お昼時だったこともあり、店内は激混み。

ソフトクリームを注文したものの、30分以上経っても運ばれて来なかったんですよね。

「いくら混んでいるとはいえ、ソフトクリーム1つ作るのに30分もかかるのだろうか。もしかして、忘れられているんじゃないか?」という不安や焦りが出てきた僕らは、「全然怒ってないですよ〜」という優しさオーラを出しながら、店員さんに「あのぉ〜」と恐る恐る声をかけてみました。

すると・・・


「今、下から8番目なので、もう少しお待ちくださいね!!」


と言われたんです。

「ああ、そうか。下から8番目なのか・・・」

一瞬、店員さんの勢いに飲み込まれて、納得しそうになったけれど、

「いやいやいや、下から8番目?!システムがわらかん!!」とひとりツッコミを入れてしまった僕でした。笑

だって、もしかしたら「上から」数えたら、まだまだ待たなきゃいけないかもしれないし、もしも「横から」という存在があるんだとしたら、もはやパニックですよ。

まぁ、忘れられていないことだけは確認できたから良かったんですが、結局そのあとも、体感としては10分くらい待ちました。さすが人気店。


それにしても、「伝え方」って大切ですよね。

相手と自分の「前提条件」は違うということを忘れてしまうと、謎のコミュニケーションが発生してしまいます。

僕も毎日noteを発信し、プロとして「言葉を扱う」をしている者として、改めて気をつけていかなければいけないポイントだよな、という学びをいただいた体験にもなりました。

でも、それと同時に「下から8番目のソフトクリーム」というパワーワードって、前提条件をすっ飛ばさないと誕生しない言葉でもあるよな、と思ったりもしたんです。

「全体像」の説明があってから→「部分」を話す。という「伝え方」をすると「説明」という場面では、「わかりやすさ」に繋がるんだけど、

映画やドラマのようなエンタメ性を求める場面では、あえて全体情報や前提情報を出さずに「伝える」をした方が、謎解きをするような感覚で思考が動きはじめて、面白い体験ができます。

「下から8番目のソフトクリーム」というパワーワードは、きっとそうやって偶然生まれたんだろうなぁ。

「下から8番目のソフトクリーム」という言葉に出会えたことで、ソフトクリームを作っている人の様子をいろんな角度から想像しちゃいましたもんね。

そうした「妄想」に浸れた待ち時間は、それはそれで面白かった気もするんです。

とはいえ、僕は聖人君主じゃないので「もう少しわかりやすく説明してよ〜」と思ったりもしましたよ。

でも、イライラしても仕方ないわけです。だって、どんなに想像力を膨らませたとしても、それはあくまで妄想の世界のことであって、僕にはソフトクリームを作る資格がないから。

どうせ待つなら、楽しみながら待ちたいじゃないですか。

「もし、今起きている出来事が、最良なんだとしたら?」

と、自分に問うと、どんなトラブルも面白い一面が見えてきたり、学びにしたりすることができるようになると思うんですね。

ああ、いつか「下から8番目」の謎解きをしてみたいなぁ。笑

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