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歯医者でしょんぼり事件

昨日、7歳の長男ようたと一緒に行った歯医者で、事件が勃発しました。

その名も「みがき残し事件」。

定期検診で歯医者に行ったら、ようたの歯を見た歯科助手さんが「みがき残し」を発見して、僕ら親子のことをめっちゃ怒ってきたんですよね。

「お父さん!ちゃんと歯磨きしてあげていますか?」

「ようたくん!こんなに磨き残しがあって、お口の中気持ち悪くないの?う◯こ食べてるみたいなものなんだよ!」

すんごく怒られて、しょんぼり縮こまっていく僕ら親子二人・・・

「ちゃんと歯磨きしてくださいね!!次回もこうやって怒られるのなんて嫌でしょ??」

たたみかけるように、僕らの心をフルボッコにしてくる歯科助手さん。

なぜあんなに感情をむき出しにしたのかは、わからないけれど、僕もようたもすごく嫌な気持ちになった。

「(あんなに言わなくて良いのに・・・)」

使っている声は「優しい声のトーン」だったけれど、その言葉の裏にある非言語の部分では、

こいつら、歯を大切にする気あるのかよ?!だから、ダメなんだよ〜!

みたいなメッセージが、びしびし伝わってきた。

それはきっと、歯科助手さんのプロとしての「おせっかい」だったのだろう。

一つ一つの言葉から溢れ出るエネルギーが、鋭く僕らの心に刺さった。


「ノンバーバルコミュニケーション(非言語)」というものがある。

「コミュニケーション」において、実は話し方や身振り手振りなどの「非言語」の部分から出る情報の方が、相手には多く伝わる。

その割合は、なんと93%と言われているから驚きだ。

HSP体質の僕たち親子は、そうした非言語の部分の情報を敏感に拾いやすい。

顔は笑顔でも、声のトーンが穏やかでも、非言語が尖っている人の言葉は、なんだか「嫌な感じ」がするものだ。


自宅に帰宅後。

僕はようたに「あのおばさん、ムカついたよね!」と伝えたら、しょんぼりしていたようたの顔が安堵に変わった。

「うん。嫌だった」と本音を伝えてくれた。

(そうか、やっぱりようたも嫌だったのか・・・)

ようたの方をギュッと抱きしめた。


僕らだって「歯が大切」というのは、わかっているんだ。

でも、生きていれば「ちゃんと」ができない日だってあるじゃない。

それがたまたま歯科検診と当たってしまったのが、いけなかっただけで、僕らはよくやっていると思う。

「プロは、そういう背景まで見ようとしなければいけないのだ!!」なんて、自分を大切にしたいから、つい歯科助手さんのことを悪者に仕立てあげてしまった。

でも、「人のふりみて、我がふりなおせ」という。

歯科助手さんの接客を見て、「じゃあ、僕はちゃんとできているかな?」と考える機会をいただけた。


僕は、コンサルタントとして、クライアント様の「こころ」に寄り添うサポートを生業にしている。

仕事をしていると、クライアント様がお話しされた内容を聞いて「もっと、こうすれば良いのになぁ〜」と、じれったく思うことがあるけれど、それは求められない限り伝えないように心がけている。

だって、相手が求めていないアドバイスは、「クソバイス」になるからだ。

往々にして、「〇〇した方が良いよ」というアドバイスはうざい。ただのお節介だからだ。

とはいえもちろん、必要なことはお伝えする責任がある。

この匙加減が難しい。

レベルの高いプロほど、この辺りの匙加減力が上手くなる。

ちなみに、ではどうしたら良いのか?というと。

それは、相手が行きたい方向に、スムーズに、かつ安全にご案内することだと僕は考えている。

例えるならば、エスコートをするようなイメージ。

決して、相手の腕を掴んでぐいっと強引に連れて行こうとしてはいけない。(←これがお節介の状態)

人をサポートするというのは、簡単なことではないのだ。

でも、だからこそ面白い。


愛のある助言は、ちゃんと優しく相手に伝わる。

前述したように、ノンバーバル(非言語)があるからだ。

「伝え方」よりも「在り方」が大切。

きっと、あの歯科助手さんは、疲れていたんじゃないかな〜。

プロとしての責任を全うしようとした、真面目な方だったのだろう。

起こりすぎたと反省したからなのか、それとも諦めたからなのか、途中から非言語が穏やかに変容したことを感じたから。

ようたの歯に対して、真剣に向き合ってくださったことに感謝しつつ、休めるときは休んで、気持ちを緩めてほしいなぁ、なんてことを思った一日でした。

みんな頑張って生きてる。

昨日は、いつもよりも入念に歯磨きをしてから床につきました。

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ゆうと
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