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雨の名称
料理研究家の優斗です。
皆さんのお住まいの地域はまだ雨が降ってますか?
僕の住んでいる富山県は雨が降らなくなったな、と思ったらまた降ってきたり止んだりしてます。今後もまだしばらく雨が続きそうです。
今年の梅雨明けは7月中旬とも言われてるそうですね。
今回は雨にまつわった話をしていこうと思います。
■今回のお話はstand.fmでも放送しております。
放送しなかったおまけの話もしていきますね。
実は雨にも名称がありまして、皆さんご存じだとは思いますが、”夕立”とかはよく聞きますよね?
時期によって雨の名称も変わってきます。
2月末~3月頃に降る雨が”春雨”と呼ばれます。
”春雨”は、雨足が細く霞や霧のような感じの雨です。
ちなみに食材の春雨の名前の由来は、作っている過程で小さい穴から細く流れ落ちる様子が、しとしとと降るこの春の雨の様子から来ているようです。
とても素敵な名づけ方ですね!
この梅雨の時期に、断続的に続く雨の事を”五月雨”と呼びます。
皆さんも”五月雨”は結構聞くんじゃないかな?と思います。これが梅雨の事を指していますね。
ビジネス用語でも「五月雨式で申し訳ありません。」と使われています。
※物事がだらだらと続いていることに対するお詫びを意味する言葉
又、夏の季節に降る雨は”驟雨(しゅうう)”という雨の種類もあります。
調べてみて分かったんですが、夏のにわか雨を指すみたいです。
夏の季語としても使われてまして、調べてみると”驟雨”を使った俳句も多く見受けられました。とても風情を感じますね。
他にも調べましたが、色々な名称が出てきました。
雨ひとつとっても沢山呼び名があり、そう考えると雨を見るのも楽しくなってくるな、とそんな風に思いました。
日本語は、そうゆう言葉を綺麗に表してて素敵ですね。
放送で伝えきれなかった雨の名称を一部紹介します。
実は400以上もの表現があると言われています。とても多いですね!(笑)
雨に関する様々な呼び名は、四季がある日本だからこそ生まれたのかもしれません。
【春】
・甘雨(かんう)…しとしとと降り、草木を育む春の雨
・催花雨(さいかう)…春に「早く咲け」と花をせきたてるように降る雨
・翠雨(すいう)…青葉を濡らして降る雨
・桜雨(さくらあめ)…桜が咲く時期に降る雨。開花後の雨は"花散らしの雨"
【夏】
・夕立(ゆうだち)…夏の夕方に突然激しく降ってくる雨
・洗車雨(せんしゃう)…七夕の前日に降る雨
・催涙雨(さいるいう)…七夕の日に降る雨
・虎が雨(とらがあめ)…旧暦5/28(6~7月)に降る雨
【秋】
・秋雨(あきさめ)…秋のひややかな雨
・時雨(しぐれ)…晩秋・初冬に降ったり止んだりする雨
・冷雨(れいう)…冷え冷えと降る晩秋の雨
・秋黴雨(あきついり)…梅雨のように降り続く秋の長雨
【冬】
・山茶花時雨(さざんかしぐれ)…山茶花の紅い花が咲く頃に降る雨
・凍雨(とうう)…凍りつくような冷たい雨
・氷雨(ひさめ)…霙(みぞれ)や雪に変わる前の凍るように冷たい雨
・鬼洗い(おにあらい)…大晦日に降る雨