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金の貰えないデリヘル
疲弊していた。
何も出来なくなっていた。
私が得意だったこと。
今では忘れてしまった。
話すと吃音ぽくなるし、
ワーキングメモリがゴミすぎて何も記憶できない
簡単な漢字が読めない
頭が働かない。
だけど今は
頭にずっと言葉が浮かんでくる。
うるさい。頭の中がうるさい。
こんな体験初めてだった。
うるさいと思えば今度は何も頭に浮かんでこない。
絶対におかしい。
そう思った私は布団から起き上がり、外へ出かけた。
1人でお酒でも飲もう。
私の足はスナックバーへ向かっていた。
スナックバーの店主は
中島裕翔似のイケメンだった。
身長はなんと187センチ。
私の話を懸命に聞いてくれた。
彼は私を気に入ってくれ、連絡先を交換した
「話したくなったらお店の外で」彼はそう言った。
私たちは何度か体を重ねた。
一緒の布団で眠った。
彼氏と別れたばかりの私はそれで満たされていた。
仕事で辛い時は一緒にどうしたらいいか考えてくれてアドバイスをくれた。
私たちの関係はそれでよかった。
私の病的な症状も少しずつ治まっていくのを感じた。
バーテンは金に困り始めた。
手術をしなくてはいけないという。
何とかしなくちゃいけないと思い、職場の先輩に相談をした。
「付き合ってないんでしょ?金貸しちゃダメだ」
そう言われて我に返った。
そうだよね。
割り切らなきゃ。彼に情が入ってしまっていた。
バーテンは嫉妬で私に癇癪を起こした。
「そんな中途半端なことして俺のせいにしてこないで」
たくさんの長文が届いた。
びっくりした。
私がヤキモチを妬いちゃったと伝えただけなのに。
バーテンにヤキモチを妬いて、このままじゃいけないと思って自分を守るために気を紛らわすために
駅でナンパされた男の子と連絡先を交換したのだ。
私は、バーテンに付き合わないと言われていた。
だから、自分で工夫を凝らした結果だった
色々考えた末の行動だった。
だけど、バーテンは私のことが好きだったという。
それなのに、俺を攻撃してくるなんて許せないと
沢山長文のLINEが届いた。
この辺りから、私は彼と距離を置き始めることになる。
「自分がひよって告白できなかったくせにヤキモチ妬きて私に癇癪起こすとかやべーだろ」と彼を軽蔑した。
数ヶ月がたち、彼から
「ごめんな。また会ってくれる?」
と連絡が来た。
特に好きな人もいなかったし、顔は中島裕翔に似ているので、まあいいかと思い、
また会うことにするも、また事件が起きる。
彼は私に中出しをしてしまったのだ
すごく気をつけていた。
高三のときにアフターピルをもらってから、
中出しには本当に気をつけていた。
だけど、再び起こってしまった。
悔しかった。
惨めだった。
怒りをぶつけたかった。
だけど彼は、「お互い様だね」とか呑気に微笑む。
ぶん殴ってやりたかった。
アフターピルをもらいに行った。
とりあえず、
両成敗ということで請求書を送り付け、
半分払ってください🩵ペイペイで🩵
とお願いをした。
そしたらまたキレ始めたので、いよいよ縁を切ろうと思い連絡を全て無視した。
話し合いをすることになった。
彼は私に好きでいて欲しい。
だけど俺は体だけがいいというとんでもない理論で話を進めた。
こんなん、金貰えないデリヘルじゃん
もうやめようと伝えた。
すると、
「それくらいの気持ちってことがわかってよかった!」
なんて、自分を守る為だけに私を攻撃した。
もう相手にするのもバカバカしいので無視をした
「最後に会いたかったな」ときた。
相手にしなかった。
「会えないのは寂しいかもやっぱり」ときた。
ようやく素直になったので、
「話しようか?」と返した。
彼は、「体の関係なくなればいんだよね」
と言った。
なんて薄っぺらい人間なんだ
私は無視するか迷ったが、
少しの期待を込めて思いの丈を伝えた。
そういう体の関係が嫌だとかそういう体裁の話じゃないんだ
お互い未来が見えないのに
私はエッチのためだけに夜早く寝て深夜に起きてエッチだけして帰るっていう行為について疑問なのね
会えるか会えないか分からない中、やりたいこと我慢してあなたに会うために早く寝て深夜の時間帯に会おうとしてるけど、あなたは自分のやりたいこと我慢して私に会おうとしてくれたり、私の事を大切にしてくれてるわけじゃないじゃん。
私、あなたに大切にされてない上にお金を貰えないデリへルみたいな事して、結局そんなことしても自分になんにも還元されないから精神がすり減るって話。
攻撃されたり中出しの件からも感じてたけど
自分の欲求を優先して私の気持ちや体、私の時間を軽んじてるように感じるよ。
だからもう会うの辞めたい。
すると、
またもや彼は私からの攻撃と受け取ったのか
「全部人のせいなんだな。もういいわかった」
と責任を転嫁した。
少しでも期待した私が馬鹿だった。
寂しさから人との関わりを持つのは
これからはもう絶対にやめよう。
今はもう相手にすらしてないけれど
辛い時に助けてくれたのは確か。
辛い時に出会う相手って
それくらいのレベル感の人なのかもしれない。
私は常に上を目指して自分を磨いて
上のレベル感を生きる人と交流を続けていきたい。
結局、私は彼から未だにアフターピルの金を払ってもらっていない
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