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産後,恥骨が痛い…対処と改善法は?

産後には様々な問題があります。
その中でも非常にセンシティブで痛みとしても
かなり強く感じることの多い恥骨の痛みがあります。

これかなり厄介で痛みも取れづらく
繊細な痛みなので辛いんですよね…

施術をしているとほぼ半数に近い人が
この痛みを産後後期から出産後に感じることが多いようです。
この恥骨の痛みですが,恥骨の問題だけでなく
骨盤全体の問題にもつながっているため
体型が元に戻りづらくなったり,姿勢や歩き方に影響しやすいため
今回はその部分をしっかりと一緒に改善していきましょう。

産後の方は時間もなく疲れもかなり溜まっていると思うので
そんな方は最初の部分はぶっ飛ばして頂いて
恥骨の痛みを改善する部分だけ読んじゃってくださいね。
今すぐできなくても
「あ!こんな簡単なやり方で良いんやぁ♪」
と思ってくだされば幸いです!

◯恥骨の痛み


そもそも恥骨の痛みはなぜ起こるのでしょうか。
恥骨は骨盤の前方にある骨で
左右を恥骨結合と呼ばれる組織でつながっています。
産後に痛くなるのはこの恥骨自体に問題があるというよりも
妊娠中から起こる体や生活の変化にあります。
その理由としては
1.妊娠中におけるホルモンバランスの変化
2.妊娠中の歩き方の変化
3.出産後の生活の変化
があげられます。

1は特に妊娠後期になると
出産に向けて骨盤周囲の靭帯や筋肉を緩めて
胎児が産道を通りやすくするようにする
「リラキシン」というホルモンが分泌されます。
その結果恥骨結合間は外側へ引っ張られ
外方に向けた伸長ストレスがかかります。
ちょうど妊娠後期から恥骨が痛くなるのは
これが原因だと考えられています。

2はその時期に相まって
胎児が36週から急激に大きくなり
その結果お腹の大きさが邪魔をして
足を出すのが外側に向くようになります。
いわばお相撲さんのような歩き方を
イメージしていただければわかりやすいかなと思います。
その結果ホルモンの影響プラスαで
恥骨周囲の筋肉が外側へ引っ張られた結果
痛みを起こしてしまうのです。

3は無事出産してからというもの
ほとんどの方がお子さんと一緒に
床での生活になります。
そうするとあぐらをかく機会が増えます。
授乳や抱っこでお子さんを脚の上に乗せると
またさらにストレスが大きくなる

この3つのステップで痛くなってしまうのです。
そりゃまぁ痛くなるわって感じですよね。
しかも体幹の筋力は弱り
睡眠も不足し食生活も以前とは比べ物にならないくらい
落ち着いてちゃんとした食事を摂ることもできません。
その結果きちんと回復する間もなく
痛みが増強してしまうのです。

◯産後ケアのコツは合間にコツコツ


時間もなくなかなか自分の時間が作れず
ケアできていない人も多いと思います
(関東,特に松戸周囲でお困りの方は
是非私のところに来てください!
完璧なサポートさせてもらいます!!)。

そんな中でゆっくり時間をかけて
丁寧に,じっくり,リラックスして
なんて無理です。「絶対に」無理です!!
もしその時間があれば寝てください笑
そのくらいお身体が休むことを欲しているので
まずは横になることを優先させてくださいね。
その上で次の3つのうち
やりやすいものから気軽に始めてみてください。

◯効果的なエクササイズ3選

①ティルト運動
ティルト運動とは骨盤の動きを作る
前後の運動のことを言います。
座った状態で骨盤を前後に動かし
腰を丸めたり反らしたりする運動を繰り返します。

腰を反らせたり


丸めたりを繰り返します


「逆に腰痛になるんじゃないの?」
と心配になる人もいるかも知れませんが
腰痛を起こしている人は普段
この動きが少ないせいで
同じ部分に負担がかかっていることが多いのです。

骨盤周囲の筋肉の緊張が強まり
骨盤底筋群やその他のインナーマッスルとのバランスが崩れて
どの動きをしても痛みが出てしまう方には
初期の段階でもできるめちゃくちゃ良い運動なので
座りながら気楽に始めちゃってくださいね。

②内臓下垂運動

仰向けで膝を立てた状態からスタートです。
そこから息を吐きながら両手を頭の方へあげて
膝を胸の方にゆっくりと近づけます。
吐き終えると今度はゆっくりと足と手を
元の位置まで戻します。
この運動をゆっくりと8回ほど繰り返します。

膝にクッションなどを挟みます。


両手を上げて,両脚をおへそまで持ち上げていきます。

骨盤を上側から支えている筋肉が
何を隠そう腹筋です。
この力が弱まってしまうと
その他の中臀筋や起立筋が過剰に働き
結果腰痛や恥骨の痛みを引き起こしてしまいます。
そのバランスを取るためにも
この運動はめちゃくちゃ大切です。

ただ脚を上げ始めに痛みを感じる人は
無理に上げようとせずに
頭だけあげるようにしてください。
それだけでも腹筋にはとても効果的です!

③お尻上げ運動

同じく膝を曲げた状態で仰向けになります。
息を吐きながらゆっくりとお尻をあげ
最後にお尻を締めるようにぎゅっと力を入れます。
終えると息を吸いながらゆっくりとお尻を下ろします。

仰向けで膝を曲げます。


おへそに目線を向けて,お尻を持ち上げます。

これ,実は最後にお尻を絞める動きがめちゃくちゃ大切で
恥骨のトラブルを抱えている人は同時に
「尿もれ」を経験されている方も実は多いんです…
そのため今はなくともそういったトラブルのためにも
産後は行なっておくとめちゃくちゃメリットの多いエクササイズです!

◯産後の方へ最後に…

今回は恥骨の痛みに関する記事を書いていきました。
正直マニアックな症状ですが
この症状実はめちゃくちゃ多いんです。
それに対処法があまりネットや本などでも紹介されておらず
悩んでいる人も少なくありません。

初めての経験ばかりで時間がなく
いつも我慢ばかりして,誰にも相談できない。
ストレスが多い産後ライフの中で1つでも悩みの種が
減らすことができればと思い今回の記事を書きました。

産後や妊娠中の皆さんのお悩みはどんなものですか?
もし良ければコメントで教えて頂いて
それをまた改善する記事を是非私に書かせてください。
少しでも皆さんの悩みが減り
快適な生活を送れることをお祈りしています♪
また今回の記事が良かったなぁと思った方は
是非良いねとフォローもよろしくお願い致します!!!!

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