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あまやどりという本屋(1)

あまやどりという本屋(1)

あまやどり
と名乗っておよそ4ヶ月が経った気がする。
屋号(あまやどり)が発信されて。

前の名前は、となり文庫。
ただただ、ある日、違和感を覚えていた。

あの場所、あの時間に誰かがいる。
期待、ワクワクを求めて、
誰かが隣にいる社会へ

「独りでも誰かが隣にいる社会へ」
鎧のないあなたであって欲しい。
肩書きに振り回されないで。
・私たちであること。
・社会的肩書き・役割に振り回れない。
・名前を呼んであげて。

と続くメモが残ってあったけど。。
今見ると、ぞわぞわしてしまうが、
となり文庫にした理由だろうか。

屋号を滑らかに言えなくて、
「言いにくい。。」と思い、
音に違和感を覚え始めていたのだろう。

そうなんだけど、
なんか違うと思い、
名前を変えたかった。

おたまじゃくしが蛙になるように。
どこか遠くへ行きたくなるみたいに。


ちょうど違和感を覚え始めた頃、
「くさつのある暮らし展」に寄稿するため、
詩を書くことになった。
詩が載る際に、
名前にしようか、屋号にしようか
と聞かれて悩んでしまったのだろう。

悩んでしまったという事実が、
目の前に現れた。
自分の影があることに気づくように。

拍車がかかったように、
考えたし、周りの人にも聞いた気がする。

さらに、
考えたけれど、わからなかった。

1カ月ほど、考えていた。
何がいいんだろうと。



「あるお店で傘を忘れた。」

傘を忘れる前から
雨のつく言葉にしようと
思っていたのか、

傘を忘れたから、
雨のつく言葉にしようと
思ったのか
忘れてしまった。

が、傘を忘れて、
雨を想ったことは
変わりはない気がする。

2023/4/19

あまやどり

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