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仕事だから...ということ

仕事だから...ということ。

「仕事だから、行けない。」

こう思ってしまうことがある。
「仕事だから」と言って、
自分を傷つけて、傷つけられることが
何度も起こってきた気がする。

苛立つし、悔しいし、
なんだか言えない。

仕事だから。
で襖を閉じるように
パシッと終わってしまうこと。
それで、
納得できてしまうほど、
僕の心はうまくできてない。

精密に作られたロボットのように。

何かに抗い続けるのだろうか。
心は誰のものだろうか。


「仕事だけど、行けそう。」

その日は空けて、行くということ。
仕事を休んで、行くということ。
僕には、
大事にしたいことがあるのだろう。
ちょっとした申し訳なさを感じながら。

期限が切れたカンパンを見た時のように。
よそいすぎたバイキングのように。

用事がないと、
仕事を休んでは行けないのだろうか。
「なんとなく。」
で1日仕事を休んでみたい
という好奇心。


「仕事で、行けそう。」

このように、
変わる時が来るのだろうか。
僕は、
それを望んでいるのだろうか。

仕事で行ってみたいところに
行けるということ。
大事なものを、
腕の中に抱えていたい。
仕事と、とはいえ
忘れたくないものがあるのだろう。
譲ってはいけないものがあるのだろう。

どこかに伸びていく植物のように。
なぜか出会ってしまう人のように。

仕事とはなんだろうか。



守ってみてくれよ、自分の感受性。
言ってみてよ、自分の思ってもみなかったこと。

2023/4/30

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