日曜日の夜ってそんなに嫌いですか?
日曜日の夜は親の仇にように嫌われている。サザエさん症候群とかいう言葉もあるほどだ。しかし私は日曜日の夜はそんなに嫌いではない。むしろ好きかもしれない。
こんな事を言うと、「仕事が楽しいからだ」とか「学校が嫌いな人の気持が分からないからだ」とか言われそうだが、私も例に漏れず、できることなら仕事に行きたくもないし、学生時代は学校はあまり好きじゃなかった。でも日曜日の夜だけが特別に嫌いと思うことはなかったし、今もない。
日曜日の夜の感覚というのは言葉にするのは難しいが、なんか時間が止まっていたり、ゆっくり流れている感じがする。また静寂に包まれて世界から隔離されているような気分にもなる。今この投稿を書いているこの瞬間も、ここがどこか今がいつか、そして自分が何者であるかといったことを忘れてゆっくり音楽を聞きながら不思議な気分に浸れる。
たまに日曜の夜にバーとかにも行くと、閑散とした店内で常連客がマスターとダラダラ喋っていたり、金曜の夜は満席だった店なのに客が誰もいなかったりもする。そういう空間でのんびりと酒を嗜むのもまた趣がある。
明日からのことは明日考えればいい。明日からの悩みは明日悩めばいい。
今この瞬間、瞬間をじっくりと感じられるのが日曜の夜なのだと思う。
土日でやりたいことができなかった後悔や、ダラダラした罪悪感など抱く必要もなく、ただただのんびりとこの夜を過ごせることができる才能があるのは幸せなことだと思う。