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「捨てること」を捨てられない

ミニマミストを目指しているわけでも断捨離に嵌っているわけではないのだが、モノは極力持たない主義で日頃から整理整頓を心がけている方だ。
そのため連休があると部屋の片付けに精を出すのだが、もともと不要なものを持ってない以上、捨てるものがあまりないのである。

日頃からしばらく使わなかったものや不要と判断したものは服でも本でも容赦なく捨て、また本当に必要なものしか買わないので部屋中をひっくり返しても捨てるものは滅多に出てこない。

それでもモノを捨てると気分がスッキリするので何か捨てられるものはないかと探してしまう。

そう、私はモノを捨てたいという思いを捨てられないのである。そもそも私がモノをあまり持たない理由は不要なものに煩わすことなく心を整えるためである。

しかし、心の整理のためにモノを捨てることに囚われすぎてしまい、逆に心が散らかってしまっていることに気付いた。すでに捨てられるものがなくなった以上、モノを捨てたいという思いも捨てて初めて本当に捨てることができたと言えるのではないか。

・・・などと頭の中がゴチャゴチャしてきたので、一旦文字にして整理してみたが、捨てるという行為もなかなか深いものである。

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