「メカニック」「96時間」「パーソン・オブ・インタレスト」「ブラックリスト」ーオッサンが活躍する作品は面白い
若い時もそこそこ好きであったが、自分がオッサンになると尚更オッサンが活躍する映画やドラマなどが楽しく見えてくる。
特に洋画や海外ドラマではオッサンが主人公の面白い作品が溢れているのが嬉しい。
もちろん日本でもオッサンが主人公のものはあるが、それは年齢だけがオッサンであって中身はアイドルの延長であったり、女性に人気の人気タレントでオッサンっぽくなかったりと、オッサンオッサンしていないのである。
たとえばドラマの半沢直樹は年齢的にはオッサンだけどオッサンじゃないし、古畑任三郎も年齢的には完全にオッサンだけどおれもオッサンではない
(もちろん日本にもオッサンがオッサンっぽくオッサンしてる作品はあるし、面白い作品はある)。
さて本題だが、先日「メカニック」という映画を見た。簡単にあらすじを説明するとプロフェッショナルの殺し屋が完璧な仕事をする話なのだが、とにかく主人公がかっこいい。禿げ上がったオッサンなのだが渋くて淡々と任務をこなす姿がかっこい。常に用意周到でレコードをキレイに拭くシーンもプロフェッショナル感が出ていてしびれる。続編で「メカニック ワールドミッション」もあるのだが、これも面白い。オッサン大活躍である。余談だが、この映画にはボスのCMの宇宙人ジョーンズでお馴染みのトミー・リー・ジョーンズも出演しているのも見どころだ。
オッサンが活躍する映画といえば「96時間」も有名だ。娘や元妻からはさえないオッサン扱いされているが、主人公のオッサンはとんでもなく強い。よくハリウッドでありがちなただ力が強いとかいうだけではなく頭もよく戦略家である。娘のためなら何でもありのもうハチャメチャなオッサンだ。このシリーズは続編で『96時間/リベンジ』、『96時間/レクイエム』もあるがともに面白い。
海外ドラマもおっさんが活躍するものは多くある。お気に入りは「パーソン・オブ・インタレスト」。犯罪阻止に奮闘する金持ちの天才エンジニアと元CIAエージェントが活躍するドラマだが二人共オッサンである、脇を固める刑事もこれもまた冴えないオッサンである。出てくる主要なオッサンは3人いて、一人は学者タイプでいわゆる陰キャラタイプのオッサン、だけど天才エンジニアでとんでもないシステムを発明している、一人は元CIAエージェントでとにかく最強無敵で冷静沈着、感情を表さずたんたんと任務をこなす、そしてもう一人は皮肉屋で運が悪く貧乏クジばかり引く冴えないオッサンである。3人もオッサンだがみんない味を出してており、シーズン5まである長い長いドラマであるがあっという間に見てしまった。
オッサンの最高峰といえば「ブラックリスト」のレイモンド・レディントンを語ることは避けられない。とにかく渋くてかっこいい。年を取ったらこういう風になりたいと男はみな憧れるだろう。主人公がオッサンでもあればボディーガードもオッサンであり、ライバルもまたオッサンばかり。オッサンのバーゲンセール状態である。
さてなぜこうも海外、特にアメリカの作品はオッサンが活躍するのだろか。日本だと男も女も若いのが素晴らしいという風潮がる。50代のオッサンが20代の若者を一撃で仕留めるシーンは日本だと非現実的であるが、アメリカだとあるのかもしれない。何歳になってもジムで体を鍛え上げ年齢を重ねてもたくましいことが是とされているからだろうか(アメリカに長期滞在したことがないのであくまでも推測であるが)。
とにもかくにも自分がオッサンになったからだろうか、オッサンが活躍する作品から目が離せないのである。