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学校には変わるポイントがある

4月7日(水)、理事長を務める佐賀県基山町の東明館中学・高校の第34回入学式が行われた。

東明館の理事長としては2回目の入学式だったが、昨年はコロナ禍により会の時間を短くするために理事長式辞も無くしていたが、今年はさせてもらった。新しい東明館の門出をどうしても祝いたかったのだ。

でも、結局は、在校生たちの素晴らしいお祝いとしての校歌の演奏が今の東明館の伸びやかさを表現してくれていた。素敵な入学式となった。

「校歌プロジェクト」は、東北の復興支援活動を通じて仲良くなりテニス仲間でもあるゴスペラーズの北山陽一さんが提唱する、「校歌を通じて、歌や仲間や地域や学校について深く学んでいく」意欲的なプロジェクト。東明館でもやってみたい!ということになり、昨年夏頃に、まずは、教職員の自主的な学び合いから始まった。

そこから、半年で、実際の授業になったりしながら、東明館の校歌についてみんなが考えて、語り合って、歌って、演奏していった。

そして、この入学式で、有志の生徒たちが新入生と保護者に披露してくれた。楽器のいくつかは、お隣の基山中学校からお借りしたものだったり、プロの演奏家が編曲してくださったりと、多くの方々のお力をお借りしながら、ここまでたどり着き、そして、生徒の素晴らしい挨拶から始まった。

東明館には素晴らしい校歌があります。しかし、東明館が開校して33年間、校内に楽器の音が響いたことはありませんでした。

「あぁ」と感動した。

理事長になって1年9ヶ月が経つが、「この瞬間」が起こることをずっと待っていたことを悟った。学校には必ずポテンシャルがある。でも、往々にして経営の失敗でそのポテンシャルを活かせずに、みんなが意気消沈している。職員室を見ればその様はすぐにわかる。

着任当時の東明館の職員室もそうだった。空気が沈んでいた。あれこれしたし、逆に、ぐっと我慢して自ら立ち上がる時間を持ったりもした。新陽、東明館とやってきてポイントがあると思っている。組織再生のポイントみたいなものだ。

東明館は、それが、ここだった。

入学式の後の職員室では、生徒たちの演奏で話が持ちきりだったという。

新しい東明館が始まったのだ。

新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

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