第8章 9.恋バナ会(Blackboard Story 2020/10~12)
駅前にて。テル、ミカン
ミカン「テル君、わざわざ来てくれてありがとう!」
テル 「いえいえ~」
ミカン「恋バナ会、ってことでやってみたけど、
結局テル君だけだから、
2人でお話ししましょ~」
テル 「まあ、なんだかんだで、
お互いの過去知らないもんね!了解!」
カフェにて
ミカン「あ、テル君、
そういえばリョーマ君、紹介してくれて、
ありがとうね」
テル 「ああ、木戸ね。
俺の一番古い友人だね!
一度、恋バナで5時間話をしたしね」
ミカン「そうなんだ~」
テル 「大学時代に失恋したときは、
そのまま、カラオケのオールに
付き合ってくれたこともあるしね」
ミカン「リョーマ君、良い子じゃん!」
テル 「そうだね!
大切な友人だよ!」
ミカン「あ、じゃあ、せっかくだし、
テル君の恋バナを聞かせてよ!」
テル 「お、早速だね。
うんとね、まず、中学の話からかな。
めっちゃ英語が得意な子、好きになったね」
ミカン「え、どんなきっかけで?」
テル 「中2のときかな?
移動教室のときに、バスで近くの席になって、
その当時、赤ちゃんってかわいいよね、
って話でめっちゃ盛り上がってね」
ミカン「そうなんだ」
テル 「ちょうどその時、
俺のいとこに子どもができたばかりで、
その子も同じ状態でさ。
赤ちゃんあるあるの話をして、
盛り上がったわけだよ」
ミカン「それで、告白したの?」
テル 「いや、まあ、その時は、
告白とか、全然考えてなかったし、
特に何もないまま終わったよね」
ミカン「そうなんだ。
じゃあ、告白しなかったんだね」
テル 「あ、中3で告白したね」
ミカン「おっ!」
テル 「受験生になって、
その子と同じ高校受けること知ってさ。
一緒に勉強する時間が増えてさ!」
ミカン「青春だね~!」
テル 「ホントそれね~!
当時、数学以外が悲惨だったんだけど、
頑張らなきゃって思って
めっちゃ成績伸びたよね」
ミカン「おお!すごい!」
テル 「今、教員として働けてるのも、、
その子を好きになって、
同じ高校に入ろうとして、
学力を伸ばせたのが一因だったり
するんだよね!
そういった面では、
彼女には感謝してるよね!」
ミカン「人を好きになることで成長できる
部分ってあるよね~」
テル 「そうそう!
俺、負けず嫌いだし、
特にその側面が強かったと思うわ!」
ミカン「いいね!
ということは、次に好きになった子も、
そんな感じのパターンなのかな?」
テル 「ま、そういう感じだね!
あ、このままだと、
俺ばっか話してしまうから、
次はミカンちゃん話してよ!」
ミカン「ありがとう~!
じゃあ、私はね・・・」
ミカン「ということは、テル君は、
自分に持ってないものを
持ってる子が好きなんだね!」
テル 「そうだね!
それと、一緒に話していて、
話が尽きない人だともっといいよね!」
ミカン「出会えるといいね~」
テル 「そうね!まあ、何かあったらミカンちゃんに
相談しますよ!」
ミカン「うん!楽しみにしてる!
じゃあ、お仕事頑張ってね~」
テル 「うん!ありがとう!頑張る~!」