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第7章 7.江の島ドライブ(Blackboard Story 2020/7~9)

       テル、ショウ、ゾノ、宮本紗栄子

テル 「やっほ~」
ショウ「お、テル先生、車ありがとう!」
ゾノ 「テル先生、よろしくね!」
テル 「あ、その子が、初めましての子だよね」
ゾノ 「うん、紹介するよ!サエちゃんね」
サエ 「宮本紗栄子です。よろしくお願いします!」
テル 「田中テルです。みんなからはテル先生って
    呼ばれています。数学の先生をやっています。
    よろしくお願いします!」
サエ 「数学なんですね。私理系だったんですけど、
    中々難しいですよね」
テル 「お、もしかして、数Ⅲまでやったタイプ?」
サエ 「そうですね、一応」
テル 「忘れちゃうよね~。数Ⅲは日常生活での
    具体例を説明しにくいから、
    わからなくなっちゃう子が多いんだよね」
サエ 「そうですよね」
テル 「お、じゃあ、みんな乗ったかな?
    じゃあ、江の島に向けて出発しましょ~!」

サエ 「今日は楽しかった!
    テル先生、車の運転ありがとうね~!」
テル 「うん、また遊ぼ~!」

テル 「サエちゃん、めっちゃいい子だったね」
ゾノ 「うん、うちの大学の同級生なんだけど、
    色々と助け合った仲なんだよね!」
テル 「いいねえ、そういうの!
    俺も大学時代、もっと楽しみたかったなって
    思ってたんだよね」
ショウ「えっ、そうだったの?」
テル 「正直、大学はつまらなかったんだよね。
    あ、塾のバイトは楽しかったんだけどね。
    もっと環境を変えることはできただろうな、
    って今更だけど思ってるよ」
ショウ「そうなんだね」
テル 「背伸びして大学に入ってたから、
    勉強にしろ、部活にしろ、
    周りについていくのに精一杯で、
    視野を広げる余裕がなかったんだろうな」
ショウ「そうだよね、余裕がないと
    周りが見えなくなるからね」
ゾノ 「だよね~。だから社会人になってから
    行動的になったわけなんだね」
テル 「ううん、実は行動的になったのも
    ホントに去年の最後らへんなんだよね。
    携帯会社辞めた後に、
    高校の同級生の女の子とご飯行ってさ、
    そのときに、高校時代の俺、
    納得がいかないことがあって、
    担任の先生とバトルしたことがあってさ。
    俺が担任の問題を指摘してくれたおかげで、
    クラスがまとまったって言われてさ。
    高校時代の自分が他人に良い影響を
    与えることができてるわけだからさ、
    昔できたことなんだから、今も輝けるだろ、
    って思って、色々と行動できるように
    なったわけなんだよね」
ゾノ 「そうなんだ!」
テル 「今までは高校時代が
    一番楽しいって思ってたんだよね。
    振り返ってみれば、
    学校でフリートークするときも、
    いつも高校時代の話だったからね。
    今はどうなの?って思うことも多かったなぁ」
ゾノ 「色々葛藤があったんだね」
テル 「でも今は、今が大好きだって
    自信を持って言えるな!
    ショウさんにゾノちゃんにも
    出会えたわけだしさ」
ショウ「俺もテル先生に出会えてよかったよ!
    朝活に乗ってくれたことも嬉しかったし、
    ホント、色々な場面で助けになってる!」
ゾノ 「私もテル先生に出会えてよかった!」
テル 「2人ともありがとう!
    いや~、でも、ホント、
    2人とはめちゃくちゃ会ってるよ。
    ここ2週間で、ショウさんには、
    交流会、ボクシング、フレンチ会、
    ボードゲーム会、そして今日と、5回目だよ」
ショウ「ほんとそれね~」
テル 「今まで、社会人になってからの
    友達っていなかったから、
    ほんとこういう存在って大事だな、
    と改めて実感するよ」
ゾノ 「うん、そういう存在って大事だよね!」
テル 「だから、今度は俺が周りに
    2人のこと自慢したいなって思ってさ!
    シンとかの高校の友人にさ!」
ショウ「あ、おとといのボードゲーム会に
    来てた子だよね。いい子そうだよね」
テル 「そうそう、ホントいい子だよ!
    それこそ学校を辞める前とか、
    辞めた時に、一緒に遊んでくれたりと、
    彼にも救われた部分あったなぁ、
    って思ってる」
ショウ「そうなんだね!
    彼とはまた今度一緒に遊びたいなぁ」
ゾノ 「うちもシン君好きだったから、遊びたいな」
テル 「じゃあ、今度一緒に遊びましょうか!」
ゾノ 「うん、遊ぼ~!」

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