第5章 2.2020年の道しるべ(Blackboard Story 2020/1~3)
高野 「俺の友人のガーナさんだよ」
テル 「ガーナさんですね!
はじめまして!田中テルです!
よろしくお願いします!」
ガーナ「田中君ね!よろしく!」
高野 「ガーナさんには、
いつも元旦に占ってもらってるんだよね~」
テル 「え、ガーナさん、占いができるんですか?
え~と、私も占ってもらえるんですか?」
ガーナ「いいよ!手相見せてよ!」
テル 「ありがとうございます!お願いします!」
テル、手を差し出す
ガーナ「ふむふむ・・・、ほぉ~、・・・
へぇ~、君の手相、すごくきれいだね」
テル 「え?そうなんですか?
ちょっと恥ずかしいですね」
ガーナ「しかも、今年の君の運勢は素晴らしいよ!
2つのことで成功するってさ!」
テル 「2つのこと、ですか?」
ガーナ「なんか、やってることある?」
テル 「え~っと、そうですね。
今は、高野さんのところで
劇団員として活動していたり、
Youtubeをやっていたり、
まあ、いろいろと挑戦している段階ですね」
高野 「演劇で成功するってことだよ」
テル 「そうなんですかね~」
ガーナ「高野さん、良い子見つけてきたね!」
高野 「うちの自慢の劇団員ですから!」
テル 「あ、じゃあ、一つ質問したいんですが、
私、ここ2か月は、
いろんな方と会ってみようと思って、
行動しているんですが、
その活動は続けても大丈夫なんですかね?」
ガーナ「うん!どんどんやって大丈夫だよ!」
テル 「でも、正直、いろんな人がいますよね?
騙されやすそう、ってよく言われますし、
大丈夫なんですかね?」
ガーナ「それは大丈夫だよ!
田中君はとても純粋な人だから、
純粋じゃない人を見分ける力があるんだよね。
だから、そういった人に会った時も、
参考にできるところだけ参考にして、
上手く切り捨てることができるよ」
テル 「そうなんですね。
そこまで褒められると照れちゃいますね」
ガーナ「僕は嘘をつかないし、
お金をもらってるわけでもないから、
嘘をつく意味もないよ。
運勢が悪い人にも遠慮なく言っちゃうしね」
テル 「なるほどですね。分かりました。
じゃあ、この調子で
輪を広げていきたいと思います!」
ガーナ「そうだね!頑張って!応援してるよ!」
テル 「ありがとうございます!」
テル、高野、帰り道にて
テル 「高野さん、
今日は本当にありがとうございました!」
高野 「俺と付き合えば、
今後もこういったいろんな人に出会えるよ!」
テル 「あ、ところでですが、前も言いましたけど、
うちの団体のYoutubeチャンネル
作りませんか?
朗読劇とかやりたいって言ってましたし、
結構、Youtubeと相性が良いですよ!」
高野 「ああ、Youtubeね。
あ~、今、ちょっといろいろ忙しいし、
なにかと準備をしなければならないことも
多いからね」
テル 「それ言ってから、
もう1ヵ月以上経ちませんか?」
高野 「いろいろと大変でさ」
テル 「劇団って言いつつ、
何も活動してないですよね」
高野 「準備とか必要でさぁ」
テル 「ああ、そうなんですね。
あ、私、こっちなんで失礼します」
高野 「じゃあね」
高野、退場
テル 「結局、何も活動をしないまま
半年以上経過してるんだけどなぁ。
あの人、口だけで何もやらないよな。
最初に切り捨てるべき人は、あの人かな」