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第2章 14.初めての研修(Blackboard Story 2019/4~6)

       伊田が立っている。
       テル、江口、豊島、
       1つのテーブルの周りに座る

伊田 「おはようございます」

       伊田、礼をする

全員 「おはようございます」

       全員、礼をする

伊田 「はい、皆さん、素晴らしいですね。
    このように、言葉を発してから、
    礼をすることを、先言後礼といいます。
    誰に伝えたいかを明確にし、
    言葉を発してから、
    敬意を示すのに使われます。
    接客業では、常識の挨拶となってますので、
    しっかりと身に着けてくださいね」

       間

伊田 「はい、ちゃんと、問いかけたら、
    はい!っと、返事をしてくださいね。
    じゃあ、もう一度、
    しっかりと実践しましょう!」
全員 「はい!」
伊田 「いいお返事ですね。
    では、研修を始めさせていただきます。
    申し遅れましたが、私、研修部担当の、
    伊田茉奈と申します。
    皆さん、今日から3日間、
    よろしくお願いします」
全員 「よろしくお願いします」
伊田 「では、早速、今日、席が一緒の人たちで、
    自己紹介を行ってください」

       テル、江口、豊島、向かい合う

全員 「よろしくお願いします」
テル 「じゃあ、誰から、自己紹介いきますか?」
江口 「じゃあ、せーのでいきましょうよ」
豊島 「いいですね」
テル 「じゃあ、せーの」

       テルは豊島、他2人はテルを指す

テル 「そんな気がしてました。
    じゃあ、私からいきますね」

テル 「オホン、え~、改めまして、田中テルです。
    4年間、教員をやっていて、
    新しいことを始めたいという思いで、
    今に至ります」
江口 「あ、わかる~。先生っぽい」
テル 「趣味は、そうですね、音楽が好きで、
    昨日も友人と二人でカラオケに行きました」
豊島 「カラオケ、いいですね」
テル 「前によく行くカラオケ屋の
    ポイントを確認したところ、
    2000ポイント溜まってたんで、
    累計で20万はカラオケに費やしていますね」
豊島 「すごいですね」
テル 「ちなみに、音楽は大好きなんで、
    2000年から2010年までの、
    年間シングル1位はすべて言えますよ」
江口 「え、じゃあ、2003年は?」
テル 「2003年は、
    あの国民的アイドルSMAPの、
    世界に一つだけの花ですね」
江口 「すぐ言えるんですね!すご~い」
テル 「ということで、よろしくお願いします」
全員 「お願いしま~す」
江口 「なんか、田中さん、
    絶対面白い人だなって思っていたけど、
    予想通りの人だったわ」
豊島 「あ、それ、私も思った。
    タダものじゃないって」
テル 「え、そう見えたんですか。
    ちょっと照れますね」
豊島 「教員やっているってのも、
    すごい滲みでてるよ。
    絶対、良い教員だったよね」
江口 「私もそう思う!
    私、こんな担任の先生がよかったもん」
テル 「嬉しいですねぇ。ありがとうございます」

       3日目終了後

テル 「お疲れ様です。3日間あっという間でしたね」
江口 「明日から、ショップで働くのか。
    ずっと研修ならいいのにって思うよ」
豊島 「あ、それわかります」
テル 「じゃあ、私、こっち方面なんで帰ります。
    お疲れ様でした!」
江口 「おつかれさまで~す」
豊島 「お疲れ様です」

       江口、豊島と別れる

テル 「こういうときは、
    LINEを交換するべきだったのか・・・?」

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