コロナ禍におけるカナダ・バンクーバーの生活③


前回の記事から約1週間。バンクーバーの状況はかなり良くなり、前回の記事の翌日にB.C Restart Planというものが政府から発表された。

B.C. Restart Plan

https://lifevancouver.jp/2020/05/news/176189.html

内容としては通常生活を取り戻すプランを全部で4つのフェーズにわけ、段階的に緩和していくというもの。内容としては通常生活を取り戻すプランを全部で4つのフェーズにわけ、段階的に緩和していくというもの。

フェーズ1(現在の段階):生活に必要不可欠なサービスや事業。医療、公共事業や銀行窓口など
フェーズ2(5月中旬以降):一般的な小売やレストラン、サービス業の再開。公園やビーチ、事業所をメインとする仕事もOK。もちろん厳しい衛生基準を徹底した上でだけど、基本的なビジネスは再開できる。
フェーズ3(6ー9月で、フェーズ2を実施した上でコロナの状況が現在以下になっている場合のみ):ホテルやリゾート、映画館の再開。オンラインを併用した学校の再開。
フェーズ4(時期未定。ワクチンの開発や集団免疫の獲得等、治療法が確立された場合):海外旅行やコンサート。大規模なイベント等。

5月17日現在はフェーズ1。今週末はLong weekend(月曜が祝日で週末が3連休の場合はこの呼び方をする)だが、予定では休み明け19日以降はフェーズ2に移行する。つまり一般的な商業活動が徐々に再開していく。

まあもう今日の時点で観光名所のお土産屋さんとか大型ショッピングセンターの一部だとかはすでに再開しているし、お店もテイクアウトでの営業は先週末くらいから少しずつ再開し始めている状態。

そしてBC州の5月16日の新規感染者数は21人。死者は0人。2週間前に比べたら本当にコロナの影響は少なくなっているように見える。

それでも楽観視できない状況

ただしまだまだ油断は禁物だと感じる。隣国のアメリカは国境閉鎖しているとはいえ世界一のコロナ感染者数を叩き出しているし、BC州のAbbottsfordというところの病院ではクラスターも確認されている。非常事態宣言が出てからのこの約2ヶ月間、カナダ人も慣れないマスクをし、自粛生活をしっかり守り、ソーシャルディスタンスも自分が嫌われているんじゃないかってくらいしっかり取られてきた。だからこそそれが緩んだときが怖い。飛行機だって1番事故が多いのは離陸時と着陸時だ。

残り1週間のカナダ生活

自分のカナダでの生活はあと1週間となった。最後だからこそ楽しみたい気持ちはめっちゃある。正直もしこのコロナがなければ、金曜日で仕事を退職し、今頃は日立時代の同期とサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジでフルハウスのオープニングテーマを歌いながらチャリで爆走している予定だった。そして来週末はバンクーバーで仲良くなった友人たちとバンクーバー島でチルアウトするつもり満々だった。

正直不完全燃焼だ。でも元気に生きていられている。自分の周りは誰もコロナで苦しんでいない。それで良いじゃん。

お土産に買ったスモークサーモンを開けちゃうくらいのむしゃくしゃはあるけど、とにかくあと1週間、できるだけバンクーバーを堪能しようと思う。


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