カナダ・バンクーバー ワーホリ体験談 ③成田発ポートランド経由バンクーバー行

*この記事は語学学校もエージェントも使わずにローカルカフェのバリスタとしてフルタイムの職を得た人間の話を、細かくわけて書いた記事です。
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2019年6月18日。成田空港を飛び立った。最後に食った料理は成田空港の天ぷら御膳。

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行先はもちろんバンクーバー

ではなくまずはポートランドへ。
アメリカ・オレゴン州にある街ポートランドは全米でも住みたい街ランキングNo.1に輝く街。コーヒーやカルチャーの街として知られており、バリスタとしては1度は行ってみたい街だった。
航空券を探していたとき、安い順に見て行った中でこのポートランドでの8時間の乗り換え時間を含む80,000円のデルタ航空のチケットが目に止まった。

この値段でバンクーバーにもポートランドにも行けるだと…!?
行くしかねえ。ポートランドが俺を呼んでいる。

1dBもそんなささやきなんて聞こえなかったが、何にせよいつかは行きたい街に立ち寄れるチャンスは逃したくなかった。

ちなみにアメリカに入国する際には乗り換えだけだとしてもESTAの申請が必須になります。余裕をもって1週間前には申請しておきましょう。ネットで簡単にできます。
またカナダへの入国にも本来eTAという似たようなものが必要ですが、ワーホリビザなどビザ保有車は一応免除されています。しかし念のためにこちらも取得しておきましょう。7カナダドルで申請できます。

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片道航空券は軒並み高くつき、日本の航空会社はどこも100,000円を超える中デルタ航空の安さは目に留まった。不安で調べてみると、こちらもこちらで全米No.1の評価を得る航空会社だそう。そして確かに予想よりも良いサービスと快適な座席だったので今後アメリカへ行く際には確実に候補になる。
なによりも驚いたのが

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ウェルカムドリンクとしてカクテルのペリエがサービスとして配られる。たまたま成田ーポートランド間限定で実験的に導入されたサービスだったらしいが、この1杯で満足度は爆上がりした。まんまとデルタの思い通り。

・初USA

機内食もそこそこ、エンタメもまあまあに楽しみつつポートランドは意外とすぐ到着。
経験ある方もいると思うがアメリカの入国審査はすごく緊張した。

カウンターに管理官がドンっと構えているだけで『こっちですよー』とか『乗り換えの方はこちら』みたいな表示が見つけづらいし、なにより審査官の態度が中学生の転校生を見るヤンキーの目つき。完全にメンチ切っとる。

まあそんなところはそそくさと通り抜けアメリカに初入国する。

ちなみに乗り換えの間は基本的に空港内にいなければならなく、何も言わないとそのまま乗り換えの待機場所に移動することになります。もし待ち時間の間、観光などをしたい場合は入国審査ゲート通過後に空港職員に”I want to go to city center while I’m waiting my flight.”と言えば違う道を案内してくれます。

乗り換え時間は8時間。2時間前には空港に着いておきたいので実質6時間ほどの滞在しかできないのですぐにダウンタウンに向けて出発する。ポートランドは空港からダウンタウンまで直通の電車が通っており、簡単に行ける。USドルを持っていなくても券売機でクレジットカードでチケットを購入できるので、USドルはまったく持って行かなかった。

・変態であれ

ポートランドが全米で人気の街である理由の一つがそのカルチャーにある。キーワードは”Keep Portland Weird”で、この街を唯一無二の雰囲気を持つ街にしようという意識が人々の中に根付いている。変わり者こそが(いい意味で)この街を作り上げていけるという意識だ。

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だからこそ独特のカルチャーが出来上がるし、なにより自分らしくいていいんだという雰囲気がある。

さて時間はないので自分のお目当てにまっすぐ行こう。まずはコーヒー好きなら聞いたことがあるSTUMPTOWN COFFEE ROASTERSだ。 

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今では浸透しているいわゆるサードウェーブコーヒーの先駆けだ。日本ではほとんど目にすることがない名前だが、バリスタをしている人でここの名前を知らないということはミュージカルの勉強をしているのにブロードウェイを知らないようなもんだ。自分は初めて入った店では必ず頼むものがあるのでそれをオーダーした。

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カプチーノ。バリスタとしては正直オーダーされて『よっしゃ、やったろ!』と個人的に思うメニューで、基本であるエスプレッソの抽出とミルクフォームの量や温度、そしてラテアートの全てを体験できるコスパめっちゃいいドリンク。

カプチーノをマフィンと一緒にポートランドのスタンプタウンコーヒーで。

いやめっちゃええやんこの文字列

味ももちろん良かったが、なによりコーヒーショップの作る雰囲気に感動を覚えた。日本のコーヒーショップは良くも悪くも『カフェ』や『お茶するおしゃれな場所』という印象が強いが、アメリカやカナダのコーヒーショップはあくまでも『日常の1ページ』という色が濃い。だからこそ朝イチは混むし、みんな好き勝手に自分の好きなドリンクをオーダーするし、お気に入りのベーカリーがないと文句言うし、1日に何回も来たりスタッフにめちゃくちゃしゃべりかけたりする。もちろん日本でもそういう店はたくさんあるが、人々の意識的にはコーヒーショップは特別なところというよりも日常に溶け込んでいるコンビニのような意識に近いと感じた。

そんな雰囲気だと話には聞いていたがそれを実感できた瞬間だった。

さてそのあとはミーハーなので、こちらもポートランドといえば有名はエースホテルのロビーにて写真を撮影。

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ちなみにエースホテルはアメリカやカナダではまっっっっっったく有名じゃないので、こっちの人には全然伝わらないので注意してほしい。

あとはダウンタウンをプラプラしたりナイキ本店に行ったりして予定通り2時間前に空港に戻ることができた。

全体的な街の感想としては、ポートランドは別に綺麗な街じゃない。それでも少なくともアジア人の自分にを訝しげに見る人はいなかったし、逆にKonnichiwa!みたいに言われることもなかった。ポートランドって日本でいうとどこっぽい雰囲気かと聞かれるけど、日本にはおそらくない。だって変わり者であれ、みたいな標語を掲げる街ってあるかな?聞いたことがないのでもしある場合は教えてほしい。

こうして6時間のポートランド滞在を終え、いよいよ目的地であるバンクーバーに飛んだ。

つづく。





 



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