
Jリーグボランティア改革③〜出会いの場にして、下心をハックする〜
昼寝をベットでしてしまうと
起きることを忘れてしまうので、
意図的に寝にくい姿勢で仮眠をとる下澤悠太です
(6828文字/約7分で読めます)
前回の記事では
Jリーグのボランティア改革ということで
大学との連携について書いてみました。
そこで今回は
もう一つの「運営の場を出会いの場にする」
について書いていきたいと思います!
(正直これまでの内容は
個人的にはなんか普通だな〜と思っていて、
今回の内容をぜひどこかのクラブで
やってみて欲しいと思っております✌️)
②運営の場を出会いの場に
では早速ですか、
「運営の場を出会いの場にする」
と聞いてもピンとこないかもしれないので、
なぜそう考えたのかを
順を追って説明していきたいと思います。
(あくまでも僕の推測の話なので
優しく見守ってあげてください)
まずはターゲットを
どんな人にしようかなと考えた時に、
高校生や大学生と言った若い人たちであれば
「今度ブラウブリッツ秋田の
ボランティア行ってみようぜ!」
ぐらいの軽いノリで仲間を集めて
多くの人が参加してくれそうだなと思いました。
それこそ
前回の記事で引用させて頂いた
徳島ヴォルティスさんの
ボランティア関する論文の中で、
「友達とかから誘われないと、
自分から行くことはない」
という口述からも分かるように,
ボランティアに対して
『受身的な態度』の参加学生は,
ボランティアに関する情報が入ってきたとしても
誰かからの誘いがないと、
そもそも参加しようと考えない...」
という文があったのですが、
ボランティアに参加する動機が
友達からの口コミであるならば、
なおさらターゲットは
学生の方が良いのかなと思いました!
(秋田で考えてみると、
電車の本数が少なく
車移動がベースの社会だと思うので、
気軽に移動できる状況ではない高校生は
定期的に参加することが難しそうなので、
大学生が良さそうな気がします!)
で、
今まで自分が高校生・大学生を
経験してきた時に、
周りにどんな人たちが多かったかというと、
9割2分5厘の学生が
「可愛い子はいねがぁ〜」
というように出会いを求めていた印象でした。
#なまはげ
だからこそ
出会いの場となるクラブに行ったり
合コンをする人たちが多いのだと思いますが、
#クラブに行くならDJをやりにいきたい系男子
じゃあそんな出会いの場所を作ってしまえば
必然的に人は集まってくるんじゃねーの?
っていうのが僕の考えです。
まぁこれは
これまで住んでいた東京を見た時に
感じていることですが、
秋田県で考えてみると
そもそも遊ぶ場所(出会いの場所)が少ない
ように感じていて、
ヤドカリのように
かたくなに家から出ない下澤の調査では、
ROUND1かイオンぐらいしか
ないんじゃないと思っています。
#さすがにそれはない
#というかどちらにも行ったことがない
それこそ
車社会であることによって
なかなかフェイストゥーフェイスで
関わる回数が少ないのかなと思い、
秋田の大学生も出会いを求めている人が
多いのではないか?
と勝手に決めつけてみました。笑
#違ったらごめんなさい
#そして秋田がそうなら他の県もたぶんそうであれ
まぁそんなこんなで
じゃあどうするか?
って考えてみた時に、
そもそもJリーグの運営って
みんなで一緒に協力して
試合を成り立たせる(作品をお披露目する)
みたいな感じが文化祭っぽい気がしたんですよね。
で、
みなさんも経験があると思いますが
文化祭って一人一人役職が与えられて
周りと協力しなきゃいけない状況になる
と思うんですけど、
その結果として
これまで全く話したことがなかった人と
仲良くなるみたいなことが起きると思います。
そんな文化祭に似ている
Jリーグのボランティアも
周りと協力しなきゃいけない環境なので、
比較的に異性の人と仲良くなるには
もってこいの環境だと思ったのだゴン。
#ブラウゴン
そうなると
「じゃあ実際にどうやって
Jリーグのボランティア=出会いの場
と認識してもらえるようになるのか?」
を考える必要があると思いますが、
広告の仕方がめっちゃ大事なんだろうな
と思っています。
例えば
ボランティアを募集するチラシの写真を
「ボランティアって楽しい!」
みたいな写真ではなく、
男女がいい感じになりながら
ボランティアをしている写真を
使った方がいいと思っております。
なんかこんな感じ↓笑
そんでもって
募集の仕方も大事で、
ただ
「ボランティア100人募集しています!」
というものでは
下心を抱えている世の学生達は
集まらないと思っていて、
なぜなら
いざ行ってみたら参加者全員が男性
みたいな可能性があるからですね。
そのような状況だと
「俺はワンチャンの出会いを求めているのに
実際に行ってみて全員男だったら地獄だな..」
とブレーキがかかってしまい
取りこぼしている気がしました。
ってことで
もし出会いを求めてる人を
ターゲットに募集をかけるなら
「男50人 女50人募集しています!」
というように
男女を分けた書き方の方がいいと思います。
そうすることで
異性が参加することも確認でき、
本当は出会いを求めているけど
「Jリーグのボランティアをやる」
という立て付けで
下心が隠せて(言い訳ができて)
参加するハードルを下げることができる
と思います。
あとはボランティアをする当日までに
「現在の参加者は男10名 女15名です!」
というように
参加者を可視化させちゃうと
やる気に満ち溢れる人が増えそうです。
みたいな感じで
「出会いの場」を軸に仕組みを作っていったら
人が集まりそうだな〜と感じでいるわけですが、
実は何も出会いを求めているのは
若い人たちだけではない
ということを僕は知っていて、
#みんな知ってる
それこそ
「このボランティアを通して
交際がスタートして結婚に至りました!」
みたいなカップルが出て、
それをしれっと
公式のアカウントとかで拡散したら
「おっっ!!」
って思う人は多いと思っています。笑
という話は置いといて、
実は「出会いの場」にした方がいい
と考えた1番の理由は
参加者の下心を満たすことではありません。笑
出会いの場にすることによって
離脱者が減る可能性があるからです。
出会いの場という認識になると
周りの人(特に異性)に話そうと思う回数が
増えていく可能性があります。
その先で話が弾み友達になって
横の繋がりができたとすると、
「この前仲良くなった
〇〇さんにもう一度会いたい!」
というような
ボランティアに行く動機が
一つ追加されると思います。
逆に
もしボランティアに参加しなければ
友達や気になっているあの人に会えなくなる
というリスクが生まれるわけです。
そういってことを考えると
できるだけボランティア同士で繋がることが
重要になってくると思っているのですが、
(クラブのフロントの方とも)
ブラウブリッツ秋田の
ボランティアスタッフの方に伺ったところ
常連ボラ同士は普段からやりとりしてますが、
新規の方とは
なかなかゆっくり話せる時間少ないですね〜、
それでもなるべく活動中に
声がけしたりするようにはしているのですが。
お客さん対応に追われていると
なかなか深く話せないですね。
という風におっしゃっていました。
(他のチームも似たような状況なのでしょうか?)
つまり現状として
新規の方は横の繋がりができにくい状況
なのかなと。
まぁただ
「そもそもそんな深く話せる時間はない」
ということだったので
なかなか難しい気もしていて、
今のところ思いついた解決策としては
シンプルに運営スタッフの数を増やして
余裕が生まれやすくするようにするとか、
全ての作業が終わった後に
運営スタッフで打ち上げをしに行く
みたいなことしか思いつきませんでした。
でも、
たぶん深い話ができなくても
「もっと話してみたい!」
「また話したい!」
と思ってもらえればいいと思うので、
たとえライトな会話であっても
少しでも会話する回数が増えたらいいのかな〜
と感じています。
まぁそんなこんなで
Jリーグのボランティアは
『出会いの場』に舵を切って欲しいな〜
と思っているわけですか、
その中で
もしこの取り組みをするにしても
注意することが2つあると思っています。
1つは登録の壁です。
登録の壁って想像以上に高くて
「やってみたいけど
いちいち登録するのがめんどくさいから
やっぱりいいや」
という人はかなり多いと思います。
このJリーグのボランティアでも
登録しないと参加できないことになっていて、
内的なモチベーションが高く
「ぜひボランティアやりたい!」
という方であれば関係ないと思いますが、
モチベーションが高くない人たちすると
(大多数がこっちだと思う)
どれだけ簡単に登録ができると言われても
行動を起こすのに
ブレーキがかかってしまうと思います。
じゃあどうするか? を考えていくと
1つは初回は登録不要で参加可能
にしてみるとか。
(ボランティアの登録は活動日の連絡や
ボランティア保険をクラブ側でかけているため
必要になるそうなので
実現可能なのかは分かりませんが、、、)
もし可能であれば
参加のハードルは下がる気がします。
それこそ
参加した先で友達ができたり
良い出会いがあれば、
喜んで登録してくれる人はいそうな気がします。
また、
もう一つの方法としては
登録してもらうために
事前に別の施策をしておくことです。
ボランティアに参加するには
JリーグIDに登録する必要があるそうですが、
例えば
事前にこんな取り組みをしていたら
どうしょうか?
「Jリーグファン感謝祭!!
今JリーグIDに登録して頂ければ
〇〇万円が当たります!!」
みたいな施策をしたら
JリーグIDに登録してくれる人が
増えるかもしれません。
(それこそサッカーに興味がない人も)
そうすることで
事前に施策を行っておくことで
参加するハードルを下げちゃう
みたいなこともできると思います。
ちなみに最近
アビスパ福岡さんが取り組んでいる
#アビスパ福岡選抜総選挙
というものがあって、
それに投票するためには
JリーグIDに登録する必要があるんですけど、
(レイソルの先輩である
世界イケメンランキング13位の上島拓巳選手)
まさにこんな感じで
事前にJリーグIDを登録してもらう仕掛けを
やっておくことが大事だと思います。
まぁそんな感じで
登録の壁はどうにかしてみてください。笑
2つ目は
常連のボランティアさん達の理解です。
新たな文化を築こうとする時に
やってはいけないことは
古参の方がドヤってしまうことです。
よくあるのが
普段はJリーグを見ないのに
日本代表の試合の時になると応援するような
ミーハーと呼ばれるにわかのファンの方を、
昔からサッカーファンである古参の方が
「いつもサッカーを見てないくせに
こういう時だけ盛り上がりやがって!
どうせサッカーのこと知らないだろ!」
みたいな感じでドヤって
にわかファンの居心地を悪くしちゃう
みたいなことです。
本来は
全ての人が『にわか』から始まると思いますが、
そこで古参の方がドヤってしまうと
せっかく新規のファンになるであろう芽を
摘んでしまう可能性があるわけです。
実際に1回目の記事で取り上げた
笹川スポーツ財団さんの調査の自由記述欄には、
「ボランティアは活動歴が長い傾向があり、
新規登録者が入りづらい雰囲気が
できてしまっている」
「一部中心化しているベテランボランティアと、
新規のライトなボランティア間での温度差がある」
などの記述があったそうです。
やはりどうしても
長年の経験がある人と
これから始めようと思っている人では
モチベーションや想いに差があるのは
当然だと思います。
それらを改めて理解してもらうことが
より良いボランティアをする環境を作ることに
繋がっていくと思いました。
『ちょっとした番外編』
これまでの話は
Jクラブのサポーターではない人を
ターゲットにした場合のような話でしたが、
じゃあもしクラブのサポーターの方を
ボランティアとして巻き込むためには
どうしたらいいのか?
ということも考えてみました。
大前提として現在Jリーグの
ボランティアをされている多くの方が、
裏方でチームを支えることに魅力を感じている
クラブのサポーターの方だと思います。
ただ、
ほとんどのファン・サポーターの方々は
裏方でチームを支えることよりも
実際に試合を観て応援することを
一番の楽しみにしていると思います。
チャンピオンズリーグの決勝戦を
ボランティアとして裏方で支えることって
めちゃくちゃやりがいがありそうですが、
それでも僕は試合が観たいです。笑
じゃあそんな方々に対して、
「試合を観戦することも好きだけど、
ボランティアもやってみたい!」
と思ってもらうためには
どうすればいいのでしょうか?
ボランティアとサポーターの
境界線をなくす
パッと思いついたのが
ボランティアをしてもらった方に対して
ニーズにあったインセンティブを提供できたら
参加してくれる人が増えそうだなということです!
例えば
キックオフが18時の試合の時に
「30名様限定で
10時から試合前の17時45分まで
ボランティアとして働いて頂いた方には、
ビールとスタグル一品を無料提供いたします!」
みたいな感じにしてみるとか。
そうすることで
一生懸命働いた後のご褒美みたいな感じで
喜びが倍増しそうな気がするんですよね。
それこそ
徳島ヴォルティスさんの
ボランティアに関する論文の中で、
「色々やった後の達成感で、
結構ご褒美要素で試合観戦したから、
楽しかったっていうのもあるかも」
というように
接客による達成感が試合観戦を楽しませ、
『接客意識の変化』が『観戦意識の変化』を
促進していた。
というような記述もありました。
ポイントは
作業時間を試合前まですることで、
そうすれば一番の楽しみである
試合を観ることもできると思うので、
気軽に参加してくれる方も
増えるのではないかと思いました。
さらにさらに
もう一つ具体例をあげると、
「ボランティアを◯回やったらチケットが無料」
みたいな取り組みでもいいのかなと思っていて、
こうすることによって
高額のチケットを設定することができる
ようになると思っています。
#ちょっといやらしい話になっちゃう
普段から観客動員数が多いクラブであれば
チケットが高額であっても買ってくれると思います。
(FCバルセロナのホームスタジアムである
カンプノウでの最低金額は
約2万3000円って調べたら出てきました。
#本当かどうかは知らない )
しかし、
集客がなかなか見込めないクラブでは
それは難しい判断だと思います。
そこでこの取り組みをすると
どうなるかというと...
まずは
『メンバー外の選手と話しながら
試合観戦ができるスーパーS席」
みたいな座席を3万円ぐらいで設定しちゃいます。
(意図的になかなか気軽には買えない値段にする)
そうすることで
特に学生といった収入が多くない人からすると
「選手と試合を観ながら
どんなことを考えているのか聞いてみたい!
でもこんな大金なかなか払えないな〜」
というような
悩やみを抱えると思うんですけど、
そんな人達への提案として
「ボランティアを3回してくれたら
無料でそこの席座れますよ!」
ってなったら
「ちょっと一回座ってみたいし
ボランティアやってみようかな!!」
というような人がいるかもしれません。
それにシンプルに
お金を多く持っている方であれば
ボランティアをしなくても
支払ってくれる可能性があるので、
どっちを取っても
クラブはプラスになると思いますし、
購入者の方も良い席に座れるので
win-winな気がしています。
まぁこれはあくまでも
学生をターゲットにした話であって、
ターゲットが年配の方になれば
「交流の場」になると思いますし、
一つのアイデアとして
受け取ってもらえたらなと思っております。
ということで
長々と書かせて頂きました。
読んでいただきありがとうございます!
とはいえ
アイデアには本当に何の意味もなくて
実際に行動に移すことに価値がある
と思っているわけですが、、
ただ、実際に僕が
Jリーグのボランティアに対して
どこまで介入できるのかが
よく分からないのですが、
この記事を書くにあたって
改めていつもホームゲームが開催されるのは
裏方で多くの方々が動いてくれているから
成り立っていることを認識しましたし、
逆に裏方で働く方々がいなくなってしまうと
ホームゲームを開催することも
大変になってくることを感じたので、
今僕ができることとして
改めて裏方で働いている方たちへの
感謝の気持ちを持って、
関わる機会があれば
しっかり言葉にして伝えていくこと。
そして、
試合に勝って共に喜びを分かち合うこと
だと思っています!
まぁ僕が考えたアイデアなんて
別にどうでもいいと思っていて、
僕が望んでいるのは
少しでも多くの方がこの記事を通して
Jリーグボランティアに興味を持ったり、
考えるキッカケになったらいいなということです。
誰かが我慢している世界ではなく、
みんながwin-winで笑顔な世界に
僕は興味を抱いています。
ということで
「もっとこうしたら面白いじゃない?」
みんなで意見があれば
ぜひ積極的に発信してもらえたらなと
思っています!
現場からは以上で〜す。
ブラウブリッツ秋田 No.10 下澤悠太
公式LINE始めてみました!(LINEの画像を押せば登録できます!)
普段の日常や学びをゆるく共有しています!