「やりたいこと」を選択するか「できることを増やす」を選択をするか
学生や同い年くらいの社会人にキャリアの悩みを聞くことが増えたが、いつもなにがその人にとっていいかわからなくなってしまう。キャリア本やキャリア系の動画においては以下のような両側の意見がよく書かれている。
「まず一旦できることを増やして、その先にやりたいことを見つけていけばいい。やりたいことが見つかったときにそれができるリソースを自分の中に蓄えておくことが大切だ」
「我慢をするのはナンセンスだ。やりたくないことから徹底的に逃げて、やりたいことをやり続けることが大切だし、好きなことや興味のあることが仕事になっていく」
これはどちらも的を得ていると思う。どちらに対してもすごく共感ができる。どちらの意見も正解で、個人の成功体験、経験談をもとに上記のようなことは語られる。
こういった意見を聞く時に大切となってくるのが、選択をしたの人のバックグラウンドや素養、特徴は様々であるということだ。例えば経験としてビジネスやそれに近い経験があるかどうか、自己肯定感をどの程度持っているか、物事を粘り強くやり続ける忍耐力があるかどうか、コミュニケーション能力があるかどうか、プログラミングやデザインのスキルがあるかどうかなど、選択をするその人のリソースはそもそも大きく異なる。そういった異なる人がする選択において一元的にこの場合はこうであるとは言い切れないんじゃないかと思う。
キャリアやなにか未来が大きく変わる予感がする選択をする時は目の前に分かれる道の可能性を見に行くことも大切だが、その道を見ている自分を客観的にフェアに見てその道と照らし合わせていくことが大切なのかもしれない。