大きな家
『大きな家』という作品を観てきた。
このあと30分後に予定があってなかなか感想をまとめる時間がない。本当は時間をかけて考えを整理して書きたいけど、時間があってもうまく整理できそうにないなとも思う。
児童養護施設の日常を、一人ひとりにスポットを当てながら、断片的に繋ぎ合わせたような作品だった。僕は小学校の教師をしている。しかも、担当学区内に児童養護施設があって、そこから通ってくる子たちも教えている。
その時にその子に感じたのは、やけに人の目を覗きこむな、というのと、人との距離感が近いのにどこか陰がある、ということだった。
教育の現場にいながら、児童養護施設の様子をあまり知らなかったから、ポスターの中に見るアフリカの子どものように、対して考えもせず不遇だと無意識のうちに決めつけてしまっていたところがあった気がする。
映画を観て、確かにはたから見て不遇さはあるのかもしれないが、それだけでないと思った。ホームの中の繋がりを「赤の他人」と表現する子もいれば、「家族」と表現する子もいて、寂しさを感じる子もいれば、自分の境遇にそこまでマイナスの意識がない子もいた。もしかしたらホームで育った期間をどうその子達が捉えるかは、その後の生活次第なのかもしれない、と感じた。
ある友達が児童養護施設で働いている。どんな想いや願いでで関わっているのか、今度話してみたい。