ゆうたろう

忘れっぽいので学んだことや感じたことなど、基本なんでも書いていきます!気軽に読んでくれると嬉しいです〜!

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僕の仕事

○5時30分 目を開けると吊り革のようにぶら下がる乾ききった洗濯物たち。レンジから出てきたご飯に卵を落として勢いよく流し込む。今日こそ帰ってきたらアイツらを畳んでやろうと意気込んで、玄関を開ける。 きっと絶対に、やらない。 ○7時3分 芸術ともいえるバランスで積み上げられたノートの山。前日の僕がやらなかった丸つけ。アイツらは片付けられなかったが、せめても!という想いで赤ペンのキャップを外す。 人生とは「昨日やっとけばよかった」の連続だ。 ○8時5分 暖房を付けた

    • ぼくのお日さま

      夜の風が秋になって、コンクリートだらけのビル街からも遠くから虫の声が聞こえてくる。いい季節だなと思う。 勧められた映画を観にきた。お気に入りのキノシネマで19時20分からのチケットを買う。『ぼくのお日さま』という作品で、ハンバートハンバートの曲を構想として作られたのだそう。それ聞いただけで見に行こうと決めた。 時間が時間だし、場所が場所だったから小さな映画館だけどほとんど人がいなかった。ちいさな贅沢を心の中でちいさく喜んだ。 スケートをする少女に恋をした吃音の少年の話だ

      • ルックバック

        気づいたら音が消えるほど、夢中になって教科書の隅っこに描いたあの頃を思い出す。左手で隠しながら描いていたのは、僕の憧れだった。 「お前は絶対漫画家になるよな」 よく言われる台詞。あの頃は何も気づかなかった。本気で何にでもなれると思っていた。 中学校に上がり、周りの目が冷ややかに変わったのは、感覚的に覚えている。オタクだなんだと、持て囃されていたはずの絵は、いつしか蔑まれる対象に変わっていた。 ただ絵を描くことが好きだった。褒めてくれるから。唯一、自分を肯定できるものだ

        • MIU404、面白くね?

          今更観ているMIU404。MIUとは「MOBIL(機動)INVESTIGATIVE(捜査)UNIT(隊)」つまり「機動捜査隊」のことらしい。事件が起きた初動捜査にあたる部署で、その中で臨時で作られた第4隊を通称「404」と呼ぶことから由来したタイトルだ。 ドラマや映画はあまり観る方ではない。特に「バトルもの」と「刑事もの」「心霊系」の3ジャンルは特に苦手。共通点はドキドキすること。 昔からコナンとか世にも奇妙な物語とかMAVEL系とか、いわゆるハラハラドキドキの見どころの

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          命の逆算

          東出昌大のドキュメンタリー映画『WILL』を観てきた。不倫報道から数年経って、自給自足のようなアウトドア生活をしていることで注目された東出昌大が、最近はじめたYouTubeをみた。それが今回映画を観にきたキッカケだった。 YouTube一本目から本当に衝撃的。観てもらえれば同じ感想をもつと思うんだけど、内臓えぐり出された状態の鴨の羽をむしって、自分で捌いて食べるという30分強。すごく残酷な映像に思いながらも、気づけば釘付けになっていた。多少後味が悪かったが、観終わって気づい

          ランニングマシン

          人生の停滞感がすごい。 例えるなら、ランニングマシン。頑張ってはいるんだけど、位置情報が変わらないイメージ。 こんな例えを出すのは、最近チョコザップを始めたからなんだけれども。それこそ朝起きて仕事してチョコザップ行って鍋食べて寝る。この繰り返しでしかない。 仕事にやりがいがない訳ではない。日々は変化に富んでいるが、その変化をグラフにして1日ごとじゃなく、年間で見たとしたら、その変化はあまりに小さい。良い言い方をすれば安定。悪い言い方をするなら停滞、だろう。 位置情報が

          ランニングマシン

          プチ須賀川旅

          今年の夏は特に暑い気がしてならないのは僕だけだろうか。蝉の声がうるさい。クーラー無しではいられないが、付けると乾燥で体調を崩す僕だ。だから夏は生きづらい。 「来週遊びにこない?」 そう声をかけてくれたのは福島の須賀川に住む大学時代の友人だった。ちょうど予定が空いている。直前だったため、新幹線のチケットは思ったよりも高くついた。旅が決まると、心がそこに向かっていくような小さな高揚感がある。 東京駅で迷いながら、東北新幹線の看板を追いかけた。やっとの思いでたどり着くと、すぐ

          プチ須賀川旅

          NEO BANDIT BASE

          2023.02.25-26 ななみが熱で記念日が延期になり、前日に近場の足柄のキャンプ場を予約した。10時ごろに実家に戻り、久々のキャンプの荷造り。記念日がなくなってもくよくよせずにポジティブな選択をとったのは我ながらナイス。 足柄のキャンプ場。名前を入れて調べても出てこずに、よくよくホームページを見てみると「近くのバス停に着いたら連絡してください」の一言。 なんじゃそりゃ。 とりあえずバス停に着き、電話してみると俳優の柳楽くん似のダンディーな「清水さん」が登場。軽ト

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          英会話カフェに行ったよ

          字幕でハリーポッターを見たらなんとなく喋れる気になって、英語がんばろうスイッチが入って英会話カフェに初めて行ってきた。 「英会話 横浜」と検索したら、5分後に横浜のカフェで英語で会話するイベントが始まると書かれていた。とりあえず考えるよりやってみたほうが早いと思い、予約と書かれたボタンを押す。 幸いなことに改札から2分くらいのところに位置していた指定された場所は英語に特化したという印象はなく、至って普通のカフェだった。 カフェに入店して英会話教室的なノリのそれらしき女性

          英会話カフェに行ったよ

          ゲームと貯金、生活。

           昔からゲームがどうしても苦手だった。データは残るものの、スイッチを切れば何も残らない気がして「この時間は何だったんだろう」と思ってしまう。みんなはなぜか楽しそうにゲームをしていた。僕はそれを横目に左手で本のページをめくる。理解ができなかった。僕はその空虚さに耐えられなかった。  昨日、スイッチを買った。今までは何も残らないと思っていたが、一緒にいる人ができて、ゲームをした思い出が2人に残ると思えたからだ。あいつらもこれを楽しんでいたのかな、と思った。  僕が空虚さを感じる

          ゲームと貯金、生活。

          東京

          大阪に行った時に驚いたのは、人の温かさだった。僕が信号待ちで立ち止まりながら携帯をいじっていると、声がして顔を上げた。 「お兄ちゃん、青になったよ」 どうやら横断歩道の向こう側からやってきたおっちゃんが、親切にも声をかけてくれたらしい。そのことにひどく胸を打たれた。 東京でもし同じように立ち止まっていたら、こうはいかないだろう。気づかないうちに青に変わっていた信号が、気づかないうちに点滅してまた赤に変わるだけだ。 絶対にこの人は僕とこの先、一生会うことはないだろう。だ

          タコピーの原罪

          この漫画はすごい。 「タコピー」という宇宙人がハッピー星からやってきたというポップな設定とは裏腹に、内容はかなり壮絶なものだった。 いじめ、育児放棄、不倫。 大人の事情に振り回されて荒んでいく子ども達。 16話という短いスパンでの連載ながら、問題提起を残した作品だと思います。 ◉登場人物の設定 《しずか》 主人公のしずかは、キャバクラで働く母親と別居中の父親を両親に持っています。そのため育児放棄をされており、しずかを迎える家族はいません。 さらに、母親が友達まりな

          タコピーの原罪

          あれから11年。

          遠い記憶。 教室の水槽が揺れて、言われるがままに机の下に潜った。怖いとは思わなかった。 ただ分からなかった。 冬の空気で冷えた体育館の床で友達と待っていると母が迎えにきた。家に向かう途中の道は、少しひび割れていた。 見たかったアニメの代わりに、ニュース番組が流れていた。楽しみにしていたのに。 見たことない黒色の波は、次々に家を飲み込んで、人を飲み込んだ。知らない国みたいだった。 今なら分かる。 失われた命の尊さ、残された人の虚しさ。 11年の月日が経っても、変わ

          あれから11年。

          お笑いラジオスターライブ2022

          お笑いラジオスターライブに行ってきた! オールナイトニッポンの発信地である有楽町の東京国際フォーラムで行われたラジオライブ。ニッポン放送でラジオパーソナリティをしている芸人が集結して行われたイベント。 出演はオードリー、ナイツ、アンガールズ、ぺこぱ、三四郎。メンバーが凄すぎた…! 初めてお笑い芸人のライブに行った。 僕は高校の頃からラジオが好きだった。どうでもいい日常の中に面白さを見出してトークをする2時間。「人生って意外と面白いんだよ」と言われてる気がしていた。この

          お笑いラジオスターライブ2022

          ちょっと思い出しただけ

          人は映画を観るときにはきっと、劇的な結末を想像する。そして、フィクションには期待を込める。 観た後はどんな感情になるのだろうか、と。 その期待をいい意味で裏切るような作品だった。 今日観た映画はこれ! 『ちょっと思い出しただけ』という映画。 話題になってたから、観たいなと思ってやっと観れた。 この映画は、二人の関係の中で誕生日のたった1日だけを6年分遡り、ありのままに切り取った作品だ。 だから、感動的なエンディングもなければ、起承転結もない。 しかも、遡っていくので

          ちょっと思い出しただけ

          今日も最初で最後。

          おそらく2年ぶり。 久しぶりのライブ、舞台は武道館。 天井に大きく掲げられた日の丸が印象的だった。 今回のライブはTHE NINTH APOLLOとJMSに所属するバンドが出演する「今日も最初で最後。」というライブ。FOMARE、hump back、kotori、ハルカミライという計4組の錚々たるメンバー。 ゆっくりと照明が落ちて、一瞬の静けさ。 次の瞬間、耳でキャッチできる限界の音量でかき鳴らされたギターの音が飛び込んでくる。まるで大きな心臓が鳴っているみたいに、ド

          今日も最初で最後。