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現場力

360日目

「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きているんだ。」
そんな言葉が一昔前に流行ったように、
世の中全体の現場力というものが落ちているように感じる。
現場力の定義となるとなかなか難しいのだが、
人がメインとなった媒体が現場力の定義のように思う。
先進的な技術やDX化などのデジタルな部分での向上は遂げている。
もちろんそれらも人が作った、編み出したものだが、体感する際には人の温かさは感じづらい。

現場力が落ちるというのは、媒体として人を必ず介するもののなかで、
人の色が弱くなっていることがそう感じさせるのかもしれない。

現場主義の意味合いと紙一重ではあるが、
現場が常にリアルであることには変わりはないと思う。
ただし、
現場が全てだというのは一方的過ぎるとも思う。

現場をやってきた多くの人たちが、
現場から遠ざかり、管理する側に回る。
これはどの仕事でもそのような形となっている。

テーブルで議論をしている人達と、現場にいる人達との温度差と実際に目の前で起こっていることの擦り合わせ。
現場力が落ちる要因はここにもある。

人の色の濃さがあること。
それは管理と現場での擦り合わせが濃く出来ているから現場力が上がる。
構造上抜本的に変えるのではなく、
現場と管理の距離を出来るだけ近くすること。
そして現場で起こっているリアルを感じていること。マニュアルや教育だけではないその場の温度感を知ることが、擦り合わせに必要な第一歩だと思う。

現場力が落ちる要因。
現場にいた人たちが離れ、現場の温度感を感じられなくなるから。
冒頭の「事件は会議室〜」は、
まさにそのことを語っているのだと思う。
そして汲み取れる組織の現場力はやはり強い。

今一度現場力の時代へ。






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