ストーリーの重要性
312日目
コンセプトやプロジェクト、
出来た空間がどれだけ素晴らしくても、その中で始まる日々の中にストーリーが無ければ、ただのハリボテになってしまう。
ストーリーがあっても、
それを語る人、理解する人がいないと成立しない。
側だけ美しく仕上げても、肝心の中身が伴わなければただの流行りになってしまうのだ。
沖縄にリゾートを開発する人達が沖縄県人でなく、
リゾートで働く人達は沖縄の地元の方々であれば、その街でやる意義を開発側と地元の人達とでの共感が無ければ、ただ働きにくるだけの場所になってしまう。
意義を共感出来ずに働くそこは、来る人々に本来伝わるべき意義や意図は当然半減し、時が経つにつれさらに薄れていく。
あるのは素敵な自然とまだ綺麗なその箱だけ。
リゾートで例えたが、
これはどの企画でも同じ話で、
職種関係なく誰しもが抱える課題であり、なんとなく諦めてしまっているところもあると思う。
クライアントの意向通りに作り、
それっぽい大義名分のようなコンセプトを抱え、
いざ開業となれば、これにて無事終了と渡されて終わっている場所は山ほどあると思う。
中身のない箱。
数字が悪くなければ中身のことなどあまり目を向けないだろうし、
内部で意義や意図を持ち、数字もそうだが中身の部分に常に目を向けている人というのはそういない。
せっかくのものなのに、
その魅力が全く活かされてない場所ばかり。
ハードとソフト。
その両輪がしっかり回らなければ本当の意味でのいい空間は作れないと思っている。
そのソフトの部分において、ストーリーがどれだけ重要か。
やってほしいこと、
ルールだけでは人は気持ちよく動けない。
何故やってほしいことがあり、
そこにルールを設けているのか。
ストーリーを作っていく上で欠かせないものだからと理解してもらうために共感出来るストーリーを語れるのかが鍵を握っている。
逆にこういう時はものすごくポジティブに捉えられる。
ストーリーが無い、
ストーリーが共有しきれていないのであれば、
ストーリーを作り、
諦めず共有し続けてみることをやってみればいいだけ。ただそれだけの話なのだ。
ストーリーの重要性を説くだけで、
大多数に埋もれない一角になれると信じている。